【外国為替市場を検証:ユーロ・円相場】ギリシャのデフォルト懸念の落ち着き次第

2011年9月25日 13:06

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【外国為替市場フラッシュ:9月26日~30日の週のドル・ユーロ・円相場】

■EFSFの機能拡充やECBによる資金供給に関する動きも注目点

  来週(9月26日~30日)のユーロ・円相場については、ギリシャのデフォルト(債務不履行)懸念、それに伴う金融システム不安など、ソブリンリスクに対する警戒感が強い状況に変化はなく、デフォルト懸念の落ち着き次第の展開だろう。EU(欧州連合)、ECB(欧州中央銀行)、IMF(国際通貨基金)の調査団とギリシャ政府の協議、EFSF(欧州金融安定化基金)の機能拡充、ECBによる資金供給などで、何らかの動きが出るかも注目点であり、状況次第で乱高下する可能性もあるだろう。

  前週(9月19日~23日)(19日と23日の東京市場は休場)のユーロ・円相場はギリシャのデフォルト懸念と、それに伴う金融システム不安が高まり、主要通貨に対してユーロ売りが加速した。そして週後半の海外市場では01年6月以来となる1ユーロ=102円20銭台まで円が上昇した。

  ギリシャのデフォルト懸念、イタリアやスペインへの波及懸念、それに伴う金融システムへ不安など、ソブリンリスクに対する警戒感は根強い。ユーロ圏のリセッション(景気後退)懸念も広がっている。ECBによるイタリアとスペインの国債購入、日米欧の主要中央銀行による協調ドル資金供給措置、ユーロ圏財務相会合でのギリシャ支援継続方針の確認などで、一旦は過度な警戒感が和らいだ形になったが、ギリシャの財政赤字削減策が計画どおりに進まず、10月上旬に実施予定のギリシャへの追加融資が遅れるとの観測も広がっている。さらに、格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)によるイタリア国債の格付け引き下げ、格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスによるギリシャの大手銀8行の格付け引き下げなどで、不透明感も増している。ユーロ加盟各国間の足並みの乱れの顕在化も懸念材料である。したがって、ギリシャのデフォルト懸念や金融システム不安の落ち着きが焦点という状況に変化はない。

  次の重要イベントとしては、EU、ECB、IMFの調査団とギリシャ政府の協議、29日の独連邦議会下院でのEFSF機能強化案の採決が当面の焦点として注目されるほか、10月上旬には4日のEU財務相理事会、バーナンキ米FRB議長の議会証言、5日~6日のECB理事会、7日の米9月雇用統計などがあるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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