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【消費関連銘柄の買い時・売り時】岩谷産業は下値不安乏しく割安水準で中期仕込み場
■東日本大震災契機に「カセットコンロ」需要好調
【事業・歴史・特色】 「災害備え」関連の岩谷産業 <8088> は、業務用・家庭用ガスの専門商社。消費者の身近な分野では、家庭用ガスコンロやガスボンベを販売、高いシェアを誇り、この点において、「消費関連」銘柄の一角。1930年に岩谷直治商店を大阪に開業、酸素・溶接棒などの販売を行う。1945年に岩谷産業を設立、1953年家庭用LPG販売開始。1969年にはホース不要のカセットコンロを発売。また同年に東京にも本社を構え、家庭用ガスコンロの全国企業への道を歩み出す。
株式上場も早く、東証・大証2部には1962年上場、3年後の1965年には東証1部に昇格している。
ガスだけでなく、エネルギー総合商社として水素などの次世代エネルギーも手掛けており、こちらも国内トッぷクラス。
【直近3年の業績】 3年前、2009年3月期の売上6813億7600万円、営業利益97億2900万円、1株利益10.3円、配当5円。2012年3月期見通し(8月4日公表)は、売上6570億円(前期比6.2%増)、営業利益165億円(前期比11.0%増)、1株利益28.5円、配当年6円。営業利益率は3年前2009年3月期の1.4%は、今期2.5%へ。震災直後にガスコンロ・ボンベの特需が起きた。落ち着いた現在も防災意識は消費者に根付いており、家庭用ガスコンロ・ガスボンベの必需性は高まっている。
【週足チャート&日足チャート】 週足チャートは、2009年春以降、現在まで、ほぼ200~300円の往来相場。この間、今年3月の震災時下げでは瞬間、200円を割って安値183円があった。しかし、その直後には310円と急伸、直近3年間の高値をつけている。日足チャートは、4月4日の高値310円後は一度も300円台はない。しかし、下値も230円台で固まっており、動きは煮詰まりつつある。
【投資判断】 3月の震災時下げの直後に買われた動きが示すように「復興関連」の人気を持っている。厳密には復興というより災害に備えた「災害生活防衛関連」ということだろう。今後も大地震等の災害が予想されることから「備え用」需要は見込まれる。
16日(金)の終値269円は、今期予想1株利益で計算したPERは9.4倍、利回りは2.2%と指標的には割安といえる。11月に発表予定の第2四半期(4~9月)決算(昨年は11月5日)で、仮に、「備え用」需要が好調で、業績上ブレということなら見直されることは予想される。厳密には復興関連とはいえないものの災害対策関連として下値不安の乏しい今の水準は中期での好仕込み場だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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