【注目の決算発表】東京ドームは2Q上方修正業績を買い直して急反発

2011年9月15日 16:59

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  東京ドーム <9681> は15日、6円高の159円と4日ぶりに急反発した。14日大引け後に9月7日に一転して上方修正した今1月期第2四半期(2Q)決算を発表、経常利益が黒字転換し、純益赤字幅が小幅縮小することを見直し低位値ごろ株買いが再燃した。

  昨夜のナイターでプロ野球・巨人軍が勝利を収め、クライマックスシリーズへの期待をつないだことも関連株買いを後押ししている。

  2Q業績は、前年同期比15%減収、95%経常減益と大きく続落したが、経常利益は、期初の赤字転落予想から黒字を確保した。純利益も、27億円の赤字(前年同期は10億2200万円の黒字)と落ち込み幅をやや軽減した。

  東日本大震災に伴う電力供給不足による東京ドームでの3~4月のコンサートイベントやプロ野球の中止・延期、東京ドームシティアトラクションズでの事故対応の営業休止などが大きく影響したが、その後の東京ドームでのイベント増加が物販の増加にも寄与し、東京ドームホテルや熱海後楽園ホテルの稼働率が向上したことなどが若干の上ぶれ着地につながった。

  1月通期業績も9月5日の上方修正値に変更はなく、第3四半期以降の東京ドームの巨人戦やコンサートイベントが予定通り開催され、ホテル稼働率も改善することから、純利益は21億円(前期は8億7300万円の赤字)と黒字転換を見込んでいる。

  株価は、東日本大震災発生で年初来安値127円まで売られ、今期業績の急回復・復配予想を見直し185円までリバウンドしたが、6月の今期業績の下方修正・無配転落で142円まで再調整、9月の一転した業績上方修正でも160円台までの上ぶれにとどまっていた。改めてPER14倍台、PBR0.6倍の下げ過ぎ訂正を試そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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