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日立、石炭火力発電の発電効率を高める新触媒を開発

CO2回収機能付石炭ガス化複合発電(CCS-IGCC)のプロセスを表すイメージ図(同社ニュースリリースより)[写真拡大]
日立製作所は13日、石炭火力発電で蒸気タービンでの発電量を増やすことのできる低温作動型シフト触媒を開発したと発表した。今後、実証試験を行い、実用化に向けた研究開発を進める。
同社が開発したのは、CO2回収機能付石炭ガス化複合発電(CCS-IGCC)向けのシフト触媒。CCS-IGCCでは、工程の一部で必要なCOをCO2に転換させる「シフト反応」を効率よく進行させることが課題だったが、新開発の触媒では、少ない水蒸気量でより理論値に近い転化率を得ることができるという。
同社はこの触媒を利用することで、シフト反応で必要な水蒸気使用量を3分の1削減できることを実験室で確認した。
同社は、今回の技術を石炭火力発電所からのCO2排出量の抑制や石炭を利用した化学製品製造などに展開し、環境保全に役立てたいとしている。
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