東邦レオ、デザイン重視・低コスト化を実現した壁面緑化工法ブランドを販売

2011年9月12日 11:40

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「グリーンファサード・ピクセルライト」の設置イメージ 撮影サイズ2m×2m(画像提供:東邦レオ)

「グリーンファサード・ピクセルライト」の設置イメージ 撮影サイズ2m×2m(画像提供:東邦レオ) [写真拡大]

 屋上緑化・壁面緑化資材の開発・販売を手掛ける東邦レオは12日、商業施設・オフィスビル・工場などを対象に、意匠重視型の壁面緑化工法「グリーンファサード・ピクセル」ブランドの販売を強化すると発表した。3割安の低コスト製品を新たに開発し、9月16日から、リニューアル発売を開始する。

 同社では、設置と同時に壁面を緑で彩るユニットパネル式の壁面緑化システムを平成12年に市場投入。現場で培ったノウハウと、社内樹木医の見識をもとにさらなる開発を推進してきた。平成20年には導入直後から緑量を確保し、高い意匠性を実現できる壁面緑化工法「グリーンファサード・ピクセル」を発売開始。植物を植えつけた「ピクセルポット」を、1m2に44個と高密度に設置することで自由なデザインを演出できること、また、取り外しがしやすく季節ごとにレイアウトが変更できる点が好評で、現在までに5億円を超える売上を達成している。

 しかし、壁面緑化の認知が広がるなかで、施設の主要壁面(ファサード)だけでなく、施設の側面や駐車場、工場・倉庫などへと導入場所が広がり、目的も多岐に渡るようになった。

 今回、意匠性の高さとコストバランスを選択できるように、グリーンファサード・ピクセルを「ハイグレードタイプ」と「ライトタイプ」に分類。葉に広がりのある植物を中心に限定調達し、かつ利用個数を1m2当り25個とすることで、低コスト化を実現した「グリーンファサード・ピクセルライト」を新たに開発し、市場に投入する。

 同社によると、照り返しによる熱影響を防ぎ、施設の顔となる外壁を緑で彩る壁面緑化は、愛・地球博(平成17年)における世界最大規模の壁面緑化「バイオラング」の登場以降、国内で急速にニーズが高まった。先月末、国土交通省では平成22年全国屋上・壁面緑化施工実績調査結果において、平成12年から22年までの11年間で壁面緑化が39.4ヘクタールも整備されていると発表している。

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