【銘柄診断】ミクシィは足元の業績低調が響く、急がれるスマートフォンの展開

2011年9月9日 19:14

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  ミクシィ <2121> は年初来安値圏でのもみ合い場面。今2012年3月期第1四半期は営業利益が3億3800万円と前年同期比68.5%の大幅減益となったことが株価に反映されている。

  東日本大震災の影響などで広告収入が低迷、開発体制強化に伴い増加した人件費や、3月から4月にかけて実施したテレビコマーシャルなどの広告宣伝費が負担となった。今3月期通期については営業利益34億円から38億円(前期33億7300万円)と幅を持たせた見通しが公表されているが、いずれにしてもそれほど見栄えのいい数字ではない。

  震災に伴い広告主が出稿を自粛した影響があるにしても、根本的には主力広告主であるコンテンツ事業者が広告予算を従来型携帯電話から、スマートフォン向けにシフトした動きを捉えられなかったことが響いている。

  後半にかけてはスマートフォン向けサービスを強化する方針だが、大幅増益を享受し新値街道一直線のグリー <3632> などに完全に水を開けられている。先行した株価と実態とのギャップを埋める形で当面はもみ合い継続の方向が予想される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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