【話題株】JTは「1箱700円」など閣僚発言に一喜一憂

2011年9月6日 18:45

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■「個人的な思い」と伝わり反落

  JT <2914> は6日の10時にかけて33万9500円(5000円高)まで上げ、日経平均が120円安の相場にあって逆行高。小宮山厚労相のタバコ増税・1箱700円発現を好感する相場となった。しかし、その後、藤村官房長官の談話として、小宮山厚労相の「個人的な思い」との見解が伝えられると株価はダレ模様に転じ、前引けは33万4500円(前日比変わらず)。午後の取引は軟調に推移し、大引けにかけては32万8000円(6500円安)まで下げ、終値も32万9000円(5500円安)となった。

■筆頭株主は「財務大臣」のため放出懸念も

  「個人的な思い」と伝えられると、菅首相が「脱原発」を唱えた直後にトーンダウンした際の発言に似ているとして、買い玉を投げ出す動きもあったようだ。もっとも、午後は、ユーロ安・円高が一段と進み、1ユーロ107円台に入ったため、欧州事業の為替差損も懸念された。また、日経平均が一時196円12銭安の8588円34銭と下げ幅を広げたことも、心理を売りに傾けたようだった。加えて、同社の筆頭株主は「財務大臣」(保有割合50.0%)。政府が復興財源を捻出する目的で売却する可能性もあり、手控え気分が広がったようだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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