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【外国為替市場を検証:ドル・円相場】一時1ドル=76円30銭近辺に円が上昇
【外国為替市場フラッシュ=8月8日~12日の週のドル・円相場】
■リスク回避の動きと円売り市場介入への警戒感が交錯
8月8日~12日の週の外国為替市場で、ドル・円相場は、リスク回避の動きと円売り市場介入への警戒感が交錯する形で、概ね1ドル=76円台半ば~77円台後半でモミ合う展開だった。一時1ドル=76円30銭近辺に円が上昇し、戦後最高値水準に迫るなど、米景気二番底や欧州ソブリンリスク拡大に対する警戒感は強いが、一方では円売り市場介入への警戒感も強く、どちらか一方向に動きにくい状況となっている。
ドル・円相場の1週間の動きを振り返ってみよう。前週末5日は、東京市場で米7月雇用統計に対する警戒感が強まり1ドル=78円40銭台に円が上昇した。海外市場では、米7月雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を上回ったことで一時1ドル=79円10銭近辺に円が下落したが、米国債格付け引き下げの見方が広がり1ドル=78円30銭~50銭近辺に円が上昇した。そして取引終了後に格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が、米国債格付けを「トリプルA」から「ダブルAプラス」に一段階引き下げると発表した。
週初8日は、早朝時間帯に1ドル=77円60銭台に円が上昇した。東京市場では1ドル=78円30銭近辺でスタートしたが、徐々にドル売り優勢となり1ドル=77円80銭近辺まで円が上昇した。G7財務相・中央銀行総裁が電話会議を開いて緊急声明を発表したが、特に具体策はなく市場への反応は限定的だった。8日の海外市場では1ドル=77円50銭台~90銭台でモミ合う展開となった。リスク回避の動きと円売り市場介入に対する警戒感が交錯した。
9日の東京市場では1ドル=77円00銭台~80銭台で推移した。リスク回避のドル売りが優勢になる場面や、円売り市場介入の噂で円が下落する場面もあったが、終盤は米FOMC(連邦公開市場委員会)を控えて1ドル=77円30銭近辺でモミ合う展開となった。9日の海外市場では1ドル=77円台前半でスタートしたが、ドル売り優勢となってロンドン市場では一時1ドル=76円90銭台を付ける場面もあった。その後は米FOMCを控えて1ドル=77円10銭台~30銭台でモミ合う展開だった。そして米FOMC声明で、ゼロ金利政策を13年半ばまで継続する方針が示されたことでドル売りが優勢となり、1ドル=76円70銭台~77円00銭台で推移した。
10日の東京市場では1ドル=77円台前半でスタートしたが、ドル売り優勢の展開となり1ドル=76円60銭台に円が上昇した。中国の7月貿易黒字が市場予想を上回ったが反応は限定的だった。10日の海外市場では1ドル=76円70銭近辺でスタートしたが、ドル売り圧力が強まり一時1ドル=76円35銭まで円が上昇した。その後は円売り介入に対する警戒感などでドル買い戻しとなり1ドル=76円80銭台に円が下落した。
11日の東京市場ではドル売りが優勢だった。終盤には1ドル=76円30銭近辺に円が上昇し、直後に円売り介入への警戒感で一時1ドル=77円20銭台まで円が急落する場面もあった。11日の海外市場では、序盤に一時1ドル=76円30銭近辺に円が上昇する場面もあったが、その後は概ね1ドル=76円50銭台~90銭台でモミ合う展開だった。終盤には、株式市場の上昇でリスク回避の動きが後退し、ドル買い戻しがやや優勢になった。
12日の東京市場では、1ドル=77円近辺でスタートした後、ドル売り優勢の展開となり1ドル=76円50銭近辺に円が上昇した。12日の海外市場では、株式市場の上昇を受けて警戒感がやや和らいだが、概ね1ドル=76円50銭近辺~90銭近辺でモミ合う展開だった。
米連邦債務上限引き上げ問題が決着してデフォルト(債務不履行)は回避されたが、S&Pによって米国債格付けが引き下げられた。米景気に関しても、週後半には警戒感がやや和らいだものの、二番底に対する警戒感が払拭されたわけではない。また欧州ソブリンリスクも再燃しており、リスク回避のドル売り・円買い圧力は依然として強い。一方では円売り市場介入に対する警戒感も強い。当面は米経済指標の動向と、ソブリンリスクに対する警戒感の落ち着きが焦点だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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