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凸版印刷、光学ディスクに直接貼付できるICタグ:100枚以上重ねても読み取り可能

光学ディスクにICタグを貼り付けしたイメージ。凸版印刷は9日、光学ディスクに直接貼付できるICタグを8月中旬から発売すると発表した。[写真拡大]
凸版印刷は9日、光学ディスクに直接貼付できるICタグを8月中旬から発売すると発表した。新開発の技術で通信距離を改善し、光学ディスクをケースに入れた状態で100枚以上の一括読み取りが可能という。
発表によると、同社は光学ディスクの金属蒸着面をICタグのアンテナの一部として利用する技術を開発。また、独自のアンテナデザインを採用することで、業界内で最長という約2.5メートルの通信距離を実現した。
同社によると、光学ディスクの管理では、ケースにICタグやバーコードを貼付することが一般的だったが、ケースと光学ディスクが異なっていた場合に気づかないことがあり、ディスクそのものにICタグを貼付して直接管理する方法が求められていた。
製品は、内径36mmまで印刷可能な光学ディスク向けの「通常版用」と、内径22mmまで印刷可能な光学ディスク向けの「センターフラット専用」という2種類。両製品とも市販のパッケージ製品だけでなく、書き込み/書き換え型光学ディスクにも利用可能という。
「通常版用」「センターフラット専用」ともに50万枚オーダー時の標準価格が1個あたり約40円で、金融業の機密文書管理やレンタル業界や光学ディスクを販売する企業などの棚卸し管理向けに提案していく。関連システムの受注も含めて、2012年度の売上で約5億円を目指す。
同製品は、8月31日から9月2日に東京ビッグサイトで開催される「第13回自動認識総合展」のトッパンブースで展示される予定。
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