【株式市場・この1週間】日経平均株価は6月30日以来の安値水準

2011年7月31日 10:05

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■株式市況を振り返って(7月25日~29日の株式市場の動き)

★週末7月29日の日経平均株価の終値は9833円03銭

  7月25日は、日経平均株価が前週末(22日)比82円10銭(0.81%)安で4営業日ぶりに反落、TOPIXが前週末比6.90ポイント(0.79%)安で2営業日ぶりに反落した。前週末22日の米国株式市場では、米連邦債務上限引き上げ問題に対する警戒感や、米キャタピラーの4~6月期決算が市場予想を下回ったことに対する失望感などで、ダウ工業株30種平均株価が前日比43ドル25セント下落した。この流れを受けて、日経平均株価は前週末比51円29銭安と売り先行でスタートした。前週末まで3営業日続伸した反動で利益確定売りが出やすく、外国為替市場で円が1ドル=78円台前半で高止まりしていることも弱材料だった。売り一巡後は下げ渋る展開だったが、午後に入ると、中国・上海株式市場が高速鉄道事故などで軟調だったことも弱材料となり、下落幅を広げた。結局この日の安値圏で取引を終了した。セクター別には、輸出関連や中国関連を中心に主力株が総じて軟調だった。米連邦債務上限引き上げ問題に対する警戒感で様子見ムードが強く、東証1部市場の売買代金は9596億円と低水準だった。

  26日は、日経平均株価が前日比47円71銭(0.48%)高で反発、TOPIXが前日比4.29ポイント(0.50%)高で反発した。前日の米国株式市場では、米連邦債務上限引き上げ問題に対する警戒感などでダウ工業株30種平均株価が前日比88ドル36セント下落したが、日経平均株価は前日比28円47銭高と買い先行でスタートした。オバマ米大統領の演説に対する期待感や、企業業績に対する期待感が高まった。オバマ米大統領の演説を受けて、外国為替市場のドル・円相場で1ドル=77円台に円が上昇したため、日経平均株価が一時的に前日比マイナス圏に転じる場面もあったが、午後に入るとアジアの主要株式市場が堅調だったことや、外国為替市場のユーロ・円相場で1ユーロ=113円台に円が下落したことが安心感につながり、株価指数先物取引が主導する形で、上昇幅を前日比80円24銭高まで広げる場面もあった。セクター別には、業績見通しを上方修正した銘柄が個別物色された。総合商社の上昇も目立った。

  27日は、日経平均株価が前日比50円53銭(0.50%)安で反落、TOPIXが前日比7.09ポイント(0.81%)安で反落した。前日の米国株式市場では、米連邦債務上限引き上げ問題の協議難航で警戒感が強まり、ダウ工業株30種平均株価が前日比91ドル50セント下落した。これを受けて日経平均株価は前日比49円38銭安と売り先行でスタートした。外国為替市場のドル・円相場で1ドル=77円台に円が上昇したことも弱材料となり、寄り付き直後には前日比88円35銭安の1万9円37銭まで下落する場面もあった。売り一巡後は次第に下落幅を縮小した。取引時間中に好決算を発表した主力銘柄が上昇したこともあり、企業業績に対する期待感が下支え要因となった。日経平均株価は結局、この日の高値圏で取引を終了して1万円大台を維持した。しかし様子見ムードの強い展開で日中値幅は44円13銭にとどまり、東証1部市場の値下がり銘柄数は1276(全体の76%)に達した。セクター別には家電量販店の下落が目立った。

  28日は、日経平均株価が前日比145円84銭(1.45%)安で大幅に続落、TOPIXが前日比10.74ポイント(1.25%)安で大幅に続落した。前日の米国株式市場では、米連邦債務上限引き上げ問題に対する警戒感に加えて、米6月耐久財受注が市場予想を下回ったことや、地区連銀経済報告(ベージュブック)の悪化などで景気先行きに対する警戒感が広がり、ダウ工業株30種平均株価が前日比198ドル75セント安と大幅に下落した。これを受けて日経平均株価は前日比110円22銭安と売り先行でスタートした。午前は寄り付き近辺の水準で膠着感を強めたが、午後に入ると株価指数先物取引が主導する形で、前日比193円34銭安の9853円85銭まで下落する場面があった。外国為替市場で円高方向に振れたことや、アジアの主要株式市場が軟調だったことも弱材料だった。その後は下落幅をやや縮小して取引を終了したが、終値で7営業日ぶりに1万円大台を割り込んだ。また、下値支持線とされていた25日移動平均線や200日移動平均線も割り込んだ。東証1部市場の値下がり銘柄数は1288(全体の77%)だった。セクター別には、好業績期待で買われてきた内需関連や中小型株の下落が目立った。

  29日は、日経平均株価が前日比68円32銭(0.69%)安で3営業日続落、TOPIXが前日比7.00ポイント(0.82%)安で3営業日続落した。前日の米国株式市場では、新規失業保険申請件数が市場予想を上回る改善となったことを好感する場面もあったが、米連邦債務上限引き上げ問題に対する警戒感が強まり、ダウ工業株30種平均株価は前日比62ドル44セント下落した。これを受けて日経平均株価は前日比34円53銭安と売り先行でスタートした。その後は、米連邦債務上限引き上げ問題で米議会採決が予定されたため、前日終値付近で膠着感を強めた。午後に入ると米議会採決見送りとの報道で為替が円高方向に振れたため、日経平均株価は株価指数先物取引が主導する形で前日比77円01銭安まで下落幅を広げた。アジアの主要株式市場の下落も弱材料となり、結局この日の安値圏で取引を終了した。終値は9833円03銭で、6月30日(9816円09銭)以来の安値水準だった。東証1部市場の値下がり銘柄数は1266銘柄(全体の76%)だった。セクター別には、前日大引け後に4~6月期決算を発表した主力銘柄や、SNS関連の下落が目立った。

  なお29日の米国株式市場では、ダウ工業株30種平均株価が前日比96ドル87セント(0.79%)下落、S&P500株価指数が前日比8.39ポイント(0.65%)下落、ナスダック総合株価指数が前日比9.87ポイント(0.36%)下落した。ダウ工業株30種平均株価は6営業日続落で、6営業日合計の下落幅は581ドル17セント(4.56%)となった。米連邦債務上限引き上げ問題を巡る米議会での協議が難航しているうえに、4~6月期GDP(国内総生産)が前期比年率1.3%増にとどまり、市場予想を下回ったため景気先行きに対する警戒感が強まった。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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