【外国為替市場を検証:ドル・円相場】29日の海外市場で1ドル=76円70銭台に円が上昇

2011年7月30日 21:00

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【外国為替市場フラッシュ:7月25日~29日の週】

■米連邦債務上限引き上げ問題で警戒感強まりドル安展開

  7月25日~29日の週の外国為替市場で、ドル・円相場はリスク回避のドル売り・円買いの展開となった。米連邦債務上限引き上げ問題を巡って議会での与野党協議が難航し、米国債のデフォルト(債務不履行)や格付け引き下げが警戒され、ドルが主要通貨に対してほぼ全面安となった。週末29日の海外市場では1ドル=76円70銭台に円が上昇し、3月17日に付けた過去最高値の1ドル=76円25銭に接近した。

  ドル・円相場の1週間の動きを振り返ってみよう。前週末22日は、東京市場では1ドル=78円40銭台~70銭台でモミ合い、海外市場では米連邦債務上限引き上げ問題に対する警戒感で、一時1ドル=78円20銭台に円が上昇し、その後は様子見ムードが強まり1ドル=78円台半ばでモミ合う展開となった。

  この流れを受けて25日は、早朝時間のシドニー市場で1ドル=78円10銭台に円が上昇し、東京市場では1ドル=78円50銭台に円が下落した後、1ドル=78円20銭台に円が上昇した。25日の海外市場では、米連邦債務上限引き上げ問題が懸念されて、1ドル=78円10銭台~40銭台で推移した。リスク回避のドル売り・円買いがやや優勢だった。

  26日の東京市場では、オバマ米大統領の演説を受けて一時1ドル=77円90銭近辺に円が上昇し、直後に一転して1ドル=78円70銭台に円が急落する動きも見られたが、概ね1ドル=78円00銭台~20銭台で推移した。26日の海外市場では、米連邦債務上限引き上げ問題の協議難航に対する警戒感と、円売り介入に対する警戒感が交錯して小動きだったが、ドル売りがやや優勢で1ドル=77円80銭台に円が上昇した。

  27日の東京市場では、1ドル=78円00銭近辺でスタートしたが、その後ドル全面安の展開となり1ドル=77円60銭近辺に円が上昇した。27日の海外市場では、米連邦債務上限引き上げ問題に対する警戒感に加えて、米6月耐久財受注が市場予想を下回ったため景気先行きに対する警戒感が広がり、1ドル=77円50銭台に円が上昇した。その後ドル買い戻しがやや優勢となり、1ドル=78円00銭近辺に円が下落した。

  28日の東京市場では、1ドル=77円90銭台でモミ合った後、リスク回避の動きで1ドル=77円60銭台に円が上昇した。28日の海外市場では、1ドル=77円60銭台~90銭台で小動きだった。米新規失業保険申請件数が改善したが、市場への影響は限定的だった。

  29日の東京市場では、1ドル=77円60銭台~80銭台で推移した後、米連邦債務上限引き上げ問題に関して、米議会での採決見送りの報道が伝わると、1ドル=77円40銭台に円が上昇した。その後は1ドル=77円50銭台~60銭台でモミ合う展開だった。29日の海外市場では、1ドル=77円台半ばでスタートしたが、その後1ドル=76円70銭台に円が上昇した。米連邦債務上限引き上げ問題を巡る米議会での協議が難航しているうえに、米4~6月期GDP(国内総生産)が前期比年率1.3%増にとどまり、市場予想を下回ったため景気先行きに対する警戒感が強まった。

  ドル・円相場については、米連邦債務上限引き上げ問題を巡る米議会での協議難航、米国債のデフォルトと格付け引き下げ懸念に加えて、低調な経済指標を受けて米景気先行きに対する警戒感も強まったため、ドル安・円高方向で円が過去最高値に接近する1週間となった。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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