【注目の決算発表】アドバンテストは1Q営業56%減益で観測報道値を下回り続急落

2011年7月28日 18:15

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  アドバンテスト <6857> は28日、104円安の1400円と4営業日続落した。27日大引け後に発表した今3月期第1四半期(1Q)の営業利益が、56%減益と大きく落ち込み、今年7月23日の観測報道値を下回り、前日の米国市場で半導体株指数が急落し、同社ADR(預託証券)も、東京市場の終値に対して34円安(円換算値)で引けたことが響き売り増勢となった。

  1Q業績は、前年同期比14%増収、56%営業減益、76%税引前純益減益、56%純益減益と減益着地した。

  前期後半以降の製品価格低迷で新規設備投資に慎重姿勢を続けていたDRAM半導体メーカーが、市況好転に合わせて設備投資を再開、受注高は24%増、売り上げも2ケタ続伸となったが、円高や半導体テストシステムの大手・ベリジ社(シンガポール)を買収した投資負担も業績を圧迫した。

  今期第2四半期累計・3月通期業績予想は、7月4日に完了したベリジ社の買収の影響を予測することは困難として未定とし、開示が可能となった段階で公表するとした。

  株価は、東日本大震災発生で年初来安値1179円まで売られ、ベリジ社買収や前期業績の黒字転換着地などで1663円までリバウンドしたが、半導体市況の伸び悩みや1Q業績観測報道で半値押し水準まで調整した。なお下値模索が想定される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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