東芝、マレーシアの電力流通機器メーカーを買収:東南アジアで事業拡大

2011年6月8日 14:36

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 東芝は8日、マレーシアの電力流通機器製造・販売会社トップランクの株式75%株式を取得したと発表した。東南アジアでの同事業の事業拡大を狙う。

 発表によると、トップランクは電力・産業向けの中圧スイッチギア、真空遮断器を製造・販売するほか、配電システムから送変電システムまでを幅広く手掛けている。東芝は株式の取得に伴って、トップランクの社名を「東芝電力流通システムアジア社」(Toshiba Transmission & Distribution Systems Asia)に変更した。

 東芝は、東芝電力流通システムアジア社を中圧スイッチギア、真空遮断器のグローバル供給拠点とするとともに、東南アジアでの電力流通関連システムの設計・調達・建設を一括して請け負うEPC方式のプロジェクトや機器販売の中核拠点とする方針。2015年には、同地域での電力流通事業の売上高500億円を目指す。

 今後、市場の拡大が期待されている、太陽光発電事業、スマートグリッド事業などについても同社を通じて取り組みを強化していくという。

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