夢と感動を消費者と共有する「スポーツビジネス」、その魅力とは?

2010年9月28日 10:19

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金沢工業大学虎ノ門大学院コンテンツ&テクノロジー融合研究所で開催されたスポーツ・マーケティング-ベースボールビジネス」セミナーで講師と勤めたMLB(メジャー・リーグ・ベースボール)ヴァイスプレジデント・アジアのジム・スモール氏(右)と、同所・所長の北谷賢司氏(左)(2010年9月24日)

金沢工業大学虎ノ門大学院コンテンツ&テクノロジー融合研究所で開催されたスポーツ・マーケティング-ベースボールビジネス」セミナーで講師と勤めたMLB(メジャー・リーグ・ベースボール)ヴァイスプレジデント・アジアのジム・スモール氏(右)と、同所・所長の北谷賢司氏(左)(2010年9月24日)[写真拡大]

 金沢工業大学虎ノ門大学院コンテンツ&テクノロジー融合研究所は24日、東京都港区にてマネジメントセミナー「スポーツ・マーケティング-ベースボールビジネス」を開催した。

 今回のテーマは「スポーツ・マーケティング」。講師にはMLB(メジャー・リーグ・ベースボール)ヴァイスプレジデント・アジアのジム・スモール氏、株式会社札幌ドーム・代表取締役専務の島津貴昭氏、エイベックス・グループ・ホールディングス株式会社・執行役員の阿南雅浩氏らが迎えられた。

●スポーツ・マーケティングの歴史

 そもそもスポーツ・マーケティングの歴史をさかのぼると1960年、米国人プロゴルファーのアーノルド・パーマーがマーク・マコーマックにスポンサー契約の代理人を依頼したことをきっかけに世界初のスポーツ・マーケティング・エージェンシー会社IMG(International Management Group)を起業したことがその始まりといわれる。

 その後、70年代中期にはミルスポーツ、プロサーブなどのフルサービス・エージェンシーが登場、選手のマネージメントだけに留まらず、スポンサーシップの販売にまで着手するようになる。そして、大きな転機を迎えるのが1984年のロサンゼルス五輪。ピーター・ユペロスLA委員会会長を中心に複数の3千万ドルスポンサー枠や高額な放映権料を販売、経済的な大成功を収め、スポーツが巨大事業として成長した契機となった。現在、スポーツ・マーケティングは年額2,500億ドル超の巨大ビジネスとなっている。

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