日本エム・ディ・エム、中間期減収・赤字で通期予想を下方修正、無配に修正、新製品の全米展開と事業合理化で収益回復に期待
(決算速報)
日本エム・ディ・エム<7600>(東証プライム)は11月4日に27年3月期第2四半期累計(以下、中間期)連結業績を発表した。計画を下回り、減収・赤字だった。売上高が計画を下回ったほか、米国子会社における生産数量減少に伴う製造固定費負担増加、円安による日本国内の仕入原価上昇、米国子会社における繰延税金資産取崩に伴う法人税等調整額計上なども影響した。そして通期予想を下方修正した。中間期の状況が継続するほか、米国子会社における人員削減等の合理化に伴う退職関連費用なども影響する。また配当予想は無配に修正した。積極的な事業展開で28年3月期の収益回復を期待したい。株価は安値圏に回帰する形となって軟調だ。また目先的には下方修正を嫌気する可能性もあるが、調整一巡して出直りを期待したい。
■27年3月期中間期赤字で通期予想を下方修正
27年3月期中間期の連結業績は売上高が前年同期比10.1%減の104億37百万円、営業利益が10億36百万円の損失(前年同期は2億08百万円)、経常利益が11億61百万円の損失(同1億30百万円)、親会社株主帰属中間純利益が17億49百万円の損失(同69百万円)だった。
計画(26年5月8日付の期初公表値、売上高116億70百万円、営業利益2億60百万円の損失、経常利益4億10百万円の損失、親会社株主帰属中間純利益3億30百万円の損失)を下回り、減収・赤字だった。売上高が計画を下回ったほか、米国子会社における生産数量減少に伴う製造固定費負担増加、円安による日本国内の仕入原価上昇などが影響した。また親会社株主帰属中間純利益については米国子会社における繰延税金資産取崩に伴う法人税等調整額計上も影響した。
セグメント別(セグメント間内部売上高・全社費用等調整前)に見ると、日本は売上高が13.9%減の54億75百万円で営業利益が50百万円の損失(前年同期は1億70百万円)だった。米国は売上高が13.1%減の67億21百万円で営業利益が10億35百万円の損失(同63百万円)だった。米国の外部顧客向け売上高は米ドルベースで13.4%減の31.007百万米ドル、円換算後では5.4%減の49億62百万円、米国売上の為替換算レートは1米ドル=160円03銭(同1米ドル=146円58銭)だった。
製品別売上高(セグメント間取引相殺消去後、日本は販売促進費控除前、米国は円換算後)は、人工関節について日本が同社製品採用見送りの影響により19.5%減の19億47百万円だった。米国は米ドルベースで13.2%減の31.007百万円米ドル、円換算後で5.3%減の49億62百万円だった。新製品Trivicta Hip Stemの全米展開によって人工股関節置換術(THA)の獲得症例数が堅調だったが、人工膝関節製品が従前の納期遅延を契機とした一部既存顧客との取引減少や同社製品の競争力低下などの影響で大幅に減少した。骨接合材料(日本)は競合環境の激化などにより9.7%減の18億85百万円だった。脊椎固定器具(日本)はKMC Kyphoplastyシステム(BKP)の保険償還価格下落やPedicle Screw等の症例数減少により14.1%減の14億97百万円だった。なお全体の自社製品売上比率は0.3ポイント低下して79.3%となった。
全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が53億25百万円で営業利益が5億26百万円の損失、第2四半期は売上高が51億12百万円で営業利益が5億10百万円の損失だった。
通期連結業績予想は26年11月4日付で下方修正し、売上高が前期比9.3%減の217億円、営業利益が15億円の損失(前期は5億74百万円)、経常利益が17億50百万円の損失(同5億34百万円)、親会社株主帰属当期純利益が25億円の損失(同2億63)百万円としている。配当予想は無配に修正した。
前回予想(26年5月8日付の期初公表値、売上高253億70百万円、営業利益4億30百万円、経常利益1億40百万円、親会社株主帰属当期純利益60百万円)に対して売上高を36億70百万円、営業利益を19億30百万円、経常利益を18億90百万円、親会社株主帰属当期純利益を25億60百万円、それぞれ下方修正した。
中間期の状況が継続するほか、米国子会社における人員削減等の合理化に伴う退職関連費用なども影響する。また中間期に計上した米国子会社における繰延税金資産取崩に伴う法人税等調整額も影響する。積極的な事業展開で28年3月期の収益回復を期待したい。
■株価は調整一巡
株価は安値圏に回帰する形となって軟調だ。また目先的には下方修正を嫌気する可能性もあるが、調整一巡して出直りを期待したい。11月4日の終値は552円、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS963円82銭で算出)は約0.6倍、そして時価総額は約146億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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