ローリスクハイリターン!? IPO株で投資運用を始めてみよう 後編

2020年7月5日 07:32

(c) 123rf

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 しかしながら、国債はその圧倒的なローリスクの代償として、リターンも相応に低い。現在販売されている主な国債の表面利率は「0.05%」程度であり、つまりは、100万円分の国債を購入しても、1年間で得られる利息はたったの500円である(実質的には半額の250円程度)。これでは、先に述べたインフレの穴埋めには程遠いことが理解できるだろう。何もしないよりはマシというレベルだ。

【前回は】ローリスクハイリターン!? IPO株で投資運用を始めてみよう 前編

 それでも、やはりリスクは取りたくないという人に対しておすすめなのが、ローリスクハイリターンであるIPO(新規公開株)への応募である。IPO株は、企業が上場して市場に株式を公開することで、個人投資家を含めた誰もが売買できるような状態になったばかりの株式を指すが、この株式に関しては公募され、一般公開前に抽選で購入できるようになっている。

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 なぜ、IPO株がハイリターンであるかといえば、将来有望とされた企業のIPO株に関しては、抽選で購入できた公募価格と、上場時の価格に大きなギャップが生まれるからである。つまり、抽選によって割安で手に入れた株を、上場のタイミングで売ってしまうことで大きな利益を得ることができるのだ。

 たとえば、2019年に公開されたサーバーワークスの株価は、100株4,780円で公募された(47万8,000円で購入できた)が、上場日の価格は100株18,000円だった。つまり、IPO株の抽選に当選し、100株購入していた投資家は、上場日にその株を売ってしまうことで、132万2,000円ほどの利益を得たことになるのだ。まさしくハイリターンといえよう。

 もちろん、上場日に値上がりが予想されているIPO株については人気が高いため、その当選確率は宝くじ並といっても良いだろう。しかし、抽選に参加するために料金がかかるわけでもないため、全くもってローリスクなのである。また、上場日に値下がりが予想されているIPO株式もあるため注意は必要であるが、インターネット上で値上がりや値下がりの情報が公開されているために、そのような株には応募しなければ良いだけだ。

 このように、IPO株はむしろ国債よりもローリスクで、株式運用や不動産運用の比ではないほどハイリターンであることがお分かりいただけたと思う。ただし、抽選に漏れ続けてしまった場合には、結果として投資運用をせずに貯蓄をしている状態と同じになってしまうため、効率的な資金運用とならないことには十分に注意されたい。(記事:小林弘卓・記事一覧を見る