リプロセルは底固め完了、iPS細胞関連で注目

2019年7月1日 10:48

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 リプロセル<4978>(JQ)は、iPS細胞を活用した研究支援事業およびメディカル事業を展開している。iPS細胞受託サービスの拡大を推進し、再生医療製品のステムカイマルの承認申請は23年3月期予定としている。株価は底固め完了感を強めている。

■iPS細胞を活用した研究支援事業およびメディカル事業を展開

 東大・京大発ベンチャーで、iPS細胞を病態解明や創薬研究に使用する研究支援事業、およびiPS細胞を活用して再生医療を行うメディカル事業を展開している。

 研究支援事業は、大学・公的研究機関・製薬企業向けに、研究試薬や細胞などの研究用製品およびiPS細胞作製受託などのサービスを提供する。第3世代RNAリプログラミング技術など、ヒトiPS細胞に関する世界最先端の技術プラットフォームを保有している。

 メディカル事業は、脊髄小脳変性症を対象とした再生医療製品Stemchymal(ステムカイマル、台湾ステミネント社から導入)、および横断性脊髄炎や筋萎縮性側索硬化症等の中枢神経系疾患を対象としたiPS神経グリア細胞の研究を進め、早期の製造販売承認を目指している。また臓器移植に関連した臨床検査の受託サービスも行っている。

 20年3月期~22年3月期の中期経営計画では、22年3月期売上高25億86百万円、営業利益32百万円の赤字、経常利益1億円、純利益1億円を目標値として掲げている。売上高の大半はiPS細胞受託サービスの研究支援事業の見込みで、再生医療製品のステムカイマルの承認申請は23年3月期予定としている。

■株価は底固め完了

 株価は2月の年初来高値284円から反落して6月4日の直近安値203円まで調整したが、18年12月安値170円まで下押すことなく、210円~230円近辺で推移して底固め完了感を強めている。6月28日の終値は224円、時価総額は約159億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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