GEのアフィニティ:55年ぶりの民間航空機向け超音速エンジンが効率的な超音速飛行の新時代を切り開く
配信日時: 2018-10-19 20:10:00
2023年に初飛行予定の超音速ビジネスジェット機「アエリオンAS2」がアフィニティを搭載
(米フロリダ州オーランド)- (ビジネスワイヤ) -- GEアビエーションは本日、アエリオン・コーポレーションとの共同記者会見で、ビジネスジェット機専用となる初の超音速エンジンの初期設計を完成させたと発表しました。GEのアフィニティ(AffinityTM)ターボファンとして披露されたこの新しいエンジンクラスは、超音速飛行向けにGEの実証済み技術で最適化され、アエリオンAS2の初飛行に間に合うように開発されます。
本プレスリリースではマルチメディアを使用しています。リリースの全文はこちらをご覧ください。:https://www.businesswire.com/news/home/20181019005284/ja/
「アフィニティ」という名称は、GEが商用超音速航空機の推進システムを変革すべく、このエンジンクラスで商用・非民間・ビジネス航空機の航空推進技術を調和の取れた方法で組み合わせていることを表すために選ばれました。(写真:ビジネスワイヤ)
アフィニティは、中バイパス比エンジンの新型クラスとなり、超音速飛行と亜音速飛行で卓越したバランスの取れた性能を発揮します。アフィニティは、実績ある軍事向け超音速飛行の経験、商用航空機の信頼性、最も先進的なビジネスジェット機のエンジン技術を独自に統合しています。
GEのアフィニティは、次世代の全デジタルエンジン制御装置(FADEC)が制御するツインシャフト、ツインファンのターボファンを搭載し、運航の信頼性とオンボード診断機能を強化しています。同機は水上における効率的な超音速飛行と、陸上での効率的な亜音速飛行を実現できるように意図的に設計されており、既存の規制の修正を要求する必要はありません。このエンジンは、厳格なステージ5の亜音速ノイズ要件を満たすほか、現行の排出ガスの基準を凌ぐことができる設計になっています。
GEのアフィニティの特徴:
実用上昇限度は6万フィートの高度を誇り、飛行エンベロープを通じて効率的な性能を発揮。 超音速エンジンでは最高のバイパス比を持つ先進的ツインファンを搭載。 特別な増強装置なしの超音速排気システム。 信頼性に優れた運航サービスを何十億時間も首尾よく行ってきたGEの商用航空機ポートフォリオを適応させた実証済みのエンジンコア。 高速飛行を維持できるように先進的コーティングを施した堅牢なコンバスター。 規制要件を満たす、もしくは上回るように設計された高度な音響技術。 重量と性能を最適化するGEの設計および付加製造技術。 GEのビジネスおよび一般航空&統合サービス部門担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネジャーのブラッド・モティエは、次のように述べています。「過去50年間に、ビジネス航空機のスピードは10パーセント足らずしか向上していません。高速化が進む代わりに、キャビンが大型になり、快適になりました。また飛行距離が伸びました。市場に、大きくゆったりしたキャビンの長距離航空機が出回るようになったため、次なるステップはGEのアフィニティによって実現するスピードの向上です。」
GEアビエーションとアエリオンは、2年間の予備調査を経て2017年5月に、超音速ビジネスジェット機AS2に搭載する最終的なエンジン構成を定義して評価する正式プロセスを開始しました。専任のエンジニアリングチームが支援するGEのプロジェクトチームが、引き続きアエリオンと協力し、正式なステージゲート法の開発プロセスに取り組んでいます。次の設計審査は2020年になる見通しで、詳細な設計と試験機の生産が始まることになります。
アエリオンはAS2の開発で、GEアビエーション、ロッキード・マーティン、ハネウェルと協業しています。
アエリオンのトム・バイス最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「当社の使命は世界的にモビリティーを強化することですが、最初にビジネス航空に取り組み、その後、ビジネス航空と商業航空向けに、より高速で大型な設計を開発します。GEアビエーションは、アフィニティ・エンジンの先駆的な取り組みを通じて、新しい持続可能な超音速機の時代を実現していきます。」
動画:GEのアフィニティを紹介
写真:アエリオンAS2
GEアビエーションについて
GE(NYSE:GE)の事業部門であるGEアビエーションは、商用、軍用、ビジネス、一般航空機向けに、ジェット機エンジンとターボプロップ機エンジン、部品、統合システムを提供する世界的事業です。GEアビエーションは、グローバルなサービスネットワークを活用して製品をサポートしています。
アエリオンについて
アエリオンは、新世代の効率的な超音速航空機の開発に先駆的に取り組むことで、航空に革命をもたらし、旅行者が何よりも貴重なコモディティーである“時間”を取り戻せるようにすることを目指しています。当社は2017年に、GEアビエーションおよびロッキード・マーティンと協力契約を締結しました。2018年には、高度なコックピットシステムを手掛けるハネウェルが加わり、3社はマッハ1.4の超音速ビジネスジェット機AS2の開発で協業しています。この12人乗りのビジネスジェット機により、旅行者は大西洋横断で3時間、太平洋横断で5時間の時間を節約できます。現在の民間航空機と比べて、60パーセントほど高速です。AS2は新しいレベルの贅沢感をもたらし、ネットワーク接続した生産的で静かな飛行を1000mphの巡航速度で実現して、乗客の飛行体験を変革します。アエリオンは2023年にAS2の初飛行を行い、2025年に認証を取得する計画です。
本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。
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連絡先
GE Aviation
Nick Hurm
nick.hurm@ge.com
Mobile: 513.484.4450
プレスリリース情報提供元:ビジネスワイヤ
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