富士フイルム 東京大学発ベンチャー「エルピクセル」と提携-AI技術を医療画像診断支援に活用-

プレスリリース発表元企業:富士フイルム株式会社

配信日時: 2018-04-12 14:30:00

富士フイルム株式会社(社長:助野 健児)は、医療領域の画像解析に強みを持つエルピクセル株式会社(以下:エルピクセル)と医療画像の診断支援に用いられるAI技術に関するパートナーシップについて2018年4月10日に合意しました。今後、エルピクセルが開発する診断支援AI技術を、富士フイルムの医用画像情報システム(以下:PACS)に搭載していくことを目指します。

◆詳細はWebページをご覧下さい。
http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_1283.html?link=atp

PACSは、CT・MRI・DRなどの医用画像診断装置で撮影した診断画像をサーバに保管し、医師がそれらの画像を院内の端末に表示して、読影診断するためのシステムです。近年、CTの多列化など画像診断装置の高性能化に伴って、撮影される画像枚数が増大しており(*1)、医師がこれらの大量の画像を効率的に読影・診断できるソリューションが求められています。また、AI技術を活用することで、画像から病変の疑いがある箇所を検出したり、過去の症例と照合し、レポートを半自動で作成するなど、医師を支援し、医療現場の効率化に貢献できるソリューションが期待されています。このようなニーズにこたえるために、富士フイルムは診断ワークフローをトータルで支援するAI技術およびソリューションの研究開発を進めています。

当社は、自社内でのAI技術開発と並行して、多様な疾患に幅広く対応するために、優れた技術をもつ国内外のAI技術ベンダーとも積極的にパートナーシップを組み、各社のAI技術を当社システム上で利用できるサービスの開発を加速させていきます。この取り組みの一環として、今回エルピクセルと提携します。エルピクセルは、医療領域の画像解析に強みを持つ東京大学発のベンチャー企業で、現在、複数の医療機関と連携し、AI技術を活用した医療画像診断支援の研究開発を進めています。今後、富士フイルムとエルピクセルは、エルピクセルが開発する診断支援AI技術を富士フイルムのPACS上で利用できる環境を提供していくことを目指します。

富士フイルムは、医療画像診断支援、医療現場のワークフロー支援、そして医療機器の保守サービスに活用できるAI技術の開発を進め、これらの領域で活用できるAI技術を、“REiLI(レイリー)”というブランド名称で展開していく予定です。ビッグデータ化する診療情報に対して、今後、AI技術を活用し、医療現場のさまざまなニーズにこたえる幅広い製品・サービスを開発・提供することで、さらなる診断の効率化と医療の質の向上、人々の健康の維持増進に貢献していきます。

*1 例えばCT検査では1回あたり数千枚規模の画像が撮影されている。

富士フイルムニュースリリース一覧
http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/index.html?link=atp
富士フイルム株式会社
http://fujifilm.jp/?link=atp
※リンク先は本件掲載時点の情報であり、予告なく変更になる場合があります。
※本ページに記載している地名・人名など一部の文字で表示できない旧字体は新字体または平仮名に置き換えている場合があります。
※本ページに記載している個々の文章、図形、デザイン、画像、商標・ロゴマーク・商品名称などに関する著作権その他の権利は富士フイルムまたは原著作権者その他の権利者が有しています。


詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press