【東北大学大学院農学研究科 動物食品機能学分野との共同研究】三旺コーポレーション、タキシフォリンの「選択的抗菌作用」を確認!国際学術誌に論文掲載
配信日時: 2026-10-13 16:21:12
悪玉菌の一つとされるウェルシュ菌の増殖を強く抑制。一方、乳酸菌・ビフィズス菌など腸内共生菌の増殖には大きな影響を与えず――食品開発展2026で研究成果を紹介
株式会社三旺コーポレーション(本社:東京都港区、代表取締役:小松弘明)は、東北大学大学院農学研究科・動物食品機能学分野の北澤春樹教授、西山啓太准教授、Harum Fadhilatunnur氏らの研究グループとの共同研究により、植物由来ポリフェノールの一種「タキシフォリン(ジヒドロケルセチン)」が、腸内病原菌の一つであるウェルシュ菌(Clostridium perfringens)に対して顕著な増殖抑制作用を示す一方、乳酸菌やビフィズス菌など多くの腸内共生菌への影響は比較的小さいことを確認しました。
今回の研究では、タキシフォリンが特定の細菌に対して強い増殖抑制作用を示す「選択的抗菌作用」に着目し、その特徴と作用メカニズムを検討しました。
さらに、ウェルシュ菌の腸管への定着に関わる付着やバイオフィルム形成を抑制することも確認され、その作用には鉄の利用制限に関連した生理的ストレスが関与している可能性が示されました。
本研究に関連する成果は、2025年11月に台湾で開催された国際学会「ACLAB15」で発表され、発表者のHarum Fadhilatunnur氏(大学院生)が「Best Oral Presentation Award」を受賞しました。
その後、研究成果をまとめた論文が、2026年8月21日、米国微生物学会(ASM)の国際学術誌『Microbiology Spectrum』に掲載されました。
当社は、2026年10月14日(水)~16日(金)に東京ビッグサイトで開催される「食品開発展2026」に出展し、今回の選択的抗菌作用に関する研究成果を詳しく紹介するとともに、カラマツ由来タキシフォリン原料「VitaRost(R)(ビタロースト)」を活用した新たな商品開発の可能性をご提案いたします。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/191999/2/191999-2-169294d088f740402524e193c1d099ec-1430x1100.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
カラマツ由来タキシフォリン原料「VitaRost(R)(ビタロースト)」のイメージ
■ 研究の背景 ~抗酸化だけではない、タキシフォリンの新たな可能性~
タキシフォリンは、カラマツなどに含まれる天然由来のフラボノイドの一種で、これまで主に抗酸化作用や細胞保護作用に関する研究が進められてきました。近年、腸内細菌叢(腸内フローラ)と健康との関係が注目される中、腸内の有用菌への影響を抑えながら、病原性細菌の増殖や定着を制御する新たなアプローチが求められています。
今回、東北大学との共同研究では、タキシフォリンが腸内の病原性細菌や共生菌にどのような影響を及ぼすのかを調べるとともに、その作用メカニズムについて検討しました。
■ 注目される「選択的抗菌作用」とは?
一般に、抗菌作用というと、細菌を殺したり、幅広い菌の増殖を抑えたりする働きがイメージされます。しかし、今回の研究で注目されたのは、タキシフォリンがウェルシュ菌に対して強い増殖抑制作用を示す一方、多くの腸内共生菌には比較的影響が小さかったという点です。
つまり、試験した菌種・菌株の範囲では、すべての細菌を一様に抑制するのではなく、菌によって作用の強さが異なることが明らかになりました。
このような選択的抗菌作用は、腸内の有用菌への影響をできるだけ抑えながら、好ましくない菌の増殖や定着を制御する新たな素材開発につながる可能性があります。
なお、本研究で確認された作用は主として菌の増殖を抑える「静菌的作用」であり、すべての菌に対する殺菌作用を示したものではありません。また、ウェルシュ菌以外の一部の菌種でも増殖抑制が認められており、作用の強さには菌種・菌株による違いがあります。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/191999/2/191999-2-019151e050940f03984c9a9764143189-1600x1000.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
国際学会「ACLAB15」で研究成果を口頭発表するHarum Fadhilatunnur氏(2025年11月、台湾・台北)
■ 研究で明らかになった4つのポイント
1. ウェルシュ菌に対する強い増殖抑制作用複数の細菌を対象とした培養試験において、タキシフォリンはウェルシュ菌に対して特に強い増殖抑制作用を示しました。
試験に用いたウェルシュ菌株では、70%の増殖抑制を示す濃度(MIC70)が0.125 mg/mLとなり、顕著な感受性が確認されました。
2. 乳酸菌・ビフィズス菌など、多くの腸内共生菌への影響は比較的小さい
一方、試験対象とした乳酸菌やビフィズス菌など、多くの腸内共生菌では増殖への影響が比較的小さいことが確認されました。
この結果は、タキシフォリンが菌種や菌株によって異なる増殖抑制作用を示す「選択的抗菌作用」を持つ可能性を裏付けるものです。
3. ウェルシュ菌の付着・バイオフィルム形成を抑制
タキシフォリンは、ウェルシュ菌の増殖を抑えるだけでなく、腸管への定着に関係するムチンへの付着や、バイオフィルムの形成も有意に抑制しました。
さらに、マウスを用いた感染試験でも、タキシフォリン投与群では、ウェルシュ菌投与後の初期段階において、糞便中の菌数が対照群より有意に少ないことが確認されました。
これらの結果から、タキシフォリンがウェルシュ菌の増殖だけでなく、腸管への初期定着にも影響を及ぼす可能性が示されました。
4. 作用メカニズムの一端として「鉄」の関与を示唆
タンパク質解析や鉄イオンを用いた試験により、タキシフォリンの作用には、ウェルシュ菌の生育に必要な鉄の利用制限に関連する生理的ストレスが関与している可能性が示されました。
鉄イオンを添加すると、抑制されていたウェルシュ菌の増殖や付着、バイオフィルム形成が部分的に回復したことから、鉄の利用制限が作用メカニズムの一つである可能性が示唆されました。
■ 国際学会ACLAB15でも高い評価 ~Best Oral Presentation Awardを受賞~
本研究に関連する成果は、2025年11月19日~21日に台湾・台北で開催された国際学会「The 15th Asian Conference on Lactic Acid Bacteria(ACLAB15)」でも口頭発表されました。東北大学大学院農学研究科のHarum Fadhilatunnur氏(大学院生)は、タキシフォリンのウェルシュ菌への選択的な増殖抑制作用と、鉄の利用制限に関連する作用メカニズムについて発表を行い、「ACLAB15 Best Oral Presentation Award」を受賞しました。
同氏は、今回『Microbiology Spectrum』に掲載された論文の筆頭著者の一人でもあります。
国際学会での受賞に続き、研究成果が査読を経て国際学術誌に掲載されたことは、タキシフォリンの新たな研究領域における重要な成果となりました。
本受賞については、東北大学大学院農学研究科の公式サイトでも紹介されています。
東北大学公式サイト:https://www.agri.tohoku.ac.jp/jp/news/20251222-news-award/
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/191999/2/191999-2-82b4660d5b58782e4dd0fc372b4e4970-3900x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
国際学会「ACLAB15」会場にて(2025年11月、台湾・台北)。左から、Harum Fadhilatunnur氏、株式会社三旺コーポレーション代表取締役社長 小松弘明、東北大学大学院農学研究科 西山啓太准教授、同研究科 北澤春樹教授。
■ 「腸活 × 血管」~選択的抗菌作用から広がる新たな商品開発の可能性~
当社では、これまでタキシフォリンの抗酸化作用や血管機能に着目した研究開発を進めてきました。今回の研究により、従来の研究領域に加えて、腸内細菌に対する「選択的抗菌作用」という新たな可能性が示されました。
特に、ウェルシュ菌に対して強い増殖抑制作用を示す一方、乳酸菌やビフィズス菌など多くの腸内共生菌への影響が比較的小さかったことは、今後の腸内環境に着目した素材開発において、興味深い研究成果と考えられます。
当社では、今回の研究成果を踏まえ、乳酸菌やビフィズス菌などとの組み合わせをはじめ、腸内環境と血管の健康という二つの視点から、新たな商品開発への応用可能性を検討しています。
「腸活 × 血管」
「整える」から「巡らせる」へ。
従来の抗酸化作用に加え、選択的抗菌作用という新たな研究成果を生かし、健康食品の商品開発にこれまでとは異なる価値を提案してまいります。
※本研究は主に培養試験およびマウス試験による研究成果です。ヒトにおける腸内環境の改善効果や疾患の予防・治療効果を確認したものではありません。
■ 食品開発展2026に出展 ~選択的抗菌作用の研究成果とVitaRost(R)の可能性を紹介~
株式会社三旺コーポレーションは、2026年10月14日(水)~16日(金)に東京ビッグサイトで開催される「食品開発展2026」に出展いたします。当社ブースでは、東北大学との共同研究によって明らかになったタキシフォリンの選択的抗菌作用を中心に、カラマツ由来タキシフォリン原料「VitaRost(R)」の特長や商品開発への応用可能性をご紹介します。
また、これまで取り組んできた血管機能に関するヒト臨床試験の研究成果もあわせてご紹介し、「腸活」と「血管」という二つの研究領域から、新たな健康食品の商品開発の可能性をご提案いたします。
会場では、毛細血管の状態を観察する「血管美人」の測定体験もご案内する予定です。
健康食品メーカー、OEM・ODMメーカー、原料商社、研究開発・商品企画に携わる皆様のご来場を心よりお待ちしております。
【出展概要】
・ 展示会名:食品開発展2026(Hi Japan/FiT Japan/S-tec Japan/LL Japan)
・ 会期:2026年10月14日(水)~16日(金)
・ 開催時間:10:00~17:00
・ 会場:東京ビッグサイト 西1・2・4ホール&アトリウム
・ 出展企業:株式会社三旺コーポレーション
・ ブース番号:2-037(西2ホール)
・ 主な展示原料:VitaRost(R)(カラマツ由来タキシフォリン)
展示会公式サイト:https://hijapan.info/
※ご来場には事前登録が必要です。
■ 掲載論文について
論文タイトル:Taxifolin impairs colonization of Clostridium perfringens in association with iron limitation-related physiological stress掲載誌:Microbiology Spectrum(米国微生物学会)
受理日:2026年8月1日
オンライン公開日:2026年8月21日
DOI:10.1128/spectrum.01301-26
論文URL:https://journals.asm.org/doi/10.1128/spectrum.01301-26
株式会社三旺コーポレーションは研究用タキシフォリンの提供および研究資金の支援を行っており、当社代表取締役の小松弘明も共著者として研究に参画しています。
■ VitaRost(R)(ビタロースト)について
VitaRost(R)は、株式会社三旺コーポレーションが展開するカラマツ由来のタキシフォリン原料です。タキシフォリンは「ジヒドロケルセチン」とも呼ばれる天然由来のフラボノイドの一種で、抗酸化作用をはじめとするさまざまな生理活性が研究されています。
当社では、大学・研究機関との共同研究を通じた科学的エビデンスの蓄積を進め、機能性素材としての価値向上と新たな用途の開発に取り組んでいます。
■ 会社概要
会社名:株式会社三旺コーポレーション代表者:代表取締役 小松 弘明
所在地:〒106-0045 東京都港区麻布十番2-8-14 アイオー麻布2a
事業内容:健康食品・機能性素材の研究開発、原料販売、医療機関向けサプリメントの開発・販売、OEM受託
公式サイト:https://sanoh-corp.jp/
■ 本件に関するお問い合わせ
株式会社三旺コーポレーションE-mail:info@sanoh-corp.jp
タキシフォリン原料「VitaRost(R)」の採用、研究成果の詳細、商品企画・共同開発について、お気軽にお問い合わせください。
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