ロート製薬 「フィトエクソソーム研究会」を開催

プレスリリース発表元企業:ロート製薬株式会社

配信日時: 2026-10-13 13:31:40

~学会・医療の専門家と、科学的理解や品質評価、社会実装に向けた課題を議論~



ロート製薬株式会社(本社:大阪市、社長:瀬木英俊)は、植物、藻類、発酵物、微生物などに由来するエクソソーム様脂質二重膜小胞「フィトエクソソーム」について、科学的理解を深め、その可能性と社会実装に向けた課題を議論する「フィトエクソソーム研究会」を設立しました。
 2026年10月10日には、研究者や皮膚科医、美容医療の専門家などを招き、「第1回フィトエクソソーム研究会学術集会」を開催しました。学術集会では、さまざまな領域の専門家と最新の科学的知見を共有し、フィトエクソソームの定義や品質評価などについて議論しました。
今後は、研究会で得られた知見や議論の成果を広く発信することで、本研究領域の健全な発展に貢献していきます。

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なぜ今、「フィトエクソソーム研究会」なのか
エクソソームをはじめとする細胞外小胞(Extracellular Vesicles:EVs)は、細胞間でさまざまな情報を運ぶ存在として研究が進められてきました。近年では、多様な生物に由来する細胞外小胞へと研究対象が広がり、植物、微生物などに由来する脂質二重膜小胞についても研究が進められています。そこには由来する生物に応じた多様な分子情報が含まれていると考えられ、それを「フィトエクソソーム」と捉えています。その性質や作用を科学的に明らかにしていくことは、生命科学そのものへの理解を深めるだけでなく、将来的には食品、化粧品、ヘルスケアなど幅広い領域につながる可能性があります。一方、こうした研究や産業応用への期待が高まる中で、分離・精製方法、品質評価、作用機序、有効性、安全性などについては、必ずしも統一的な考え方が確立されているわけではありません。研究の進展と社会への広がりが同時にみられる今だからこそ、科学的な理解や評価の在り方について、異なる専門性を持つ研究者や医療関係者と議論を深めていくことが重要だと考えています。
そこで当社は、フィトエクソソーム研究の科学的基盤を強化することを目的に、本研究会を立ち上げました。基礎、臨床、企業研究など、異なる専門性を持つメンバーが知見を共有し、フィトエクソソームを研究対象としてどのように捉え、どのような科学的検証を積み重ねていくべきかを議論する場を設けました。

第1回フィトエクソソーム研究会学術集会を開催
2026年10月10日、ロート製薬東京支社にて「第1回フィトエクソソーム研究会学術集会」を開催しました。
学術集会では、エクソソーム研究の最新動向や皮膚領域における臨床応用について専門家から知見を共有いただくとともに、フィトエクソソーム研究の可能性や今後研究を進めていくうえでの課題について議論しました。また、ロート製薬からは、藻類・米発酵由来のフィトエクソソームに関するこれまでの研究成果や、その特徴・機能性について報告しました。総合討論では、「フィトエクソソームの実用化に向けた課題と展望」をテーマに、科学的にどのような評価を積み重ねていく必要があるのか、研究成果を社会実装にどのようにつなげていくかなどについて、異なる専門領域の視点から意見を交わしました。


【第1回学術集会 プログラム】
・座長:東京女子医科大学 名誉教授 川島 眞 先生
・「エクソソーム研究の最新動向」  東京医科大学 准教授 吉岡 祐亮 先生
・「皮膚領域におけるエクソソームの臨床応用」  聖心美容クリニック 統括院長 鎌倉 達郎 先生
・「フィトエクソソーム研究の可能性と今後の課題」  早稲田大学 教授 原 太一 先生
・「フィトエクソソーム研究開発最前線~藻類・米発酵由来フィトエクソソームを中心に」  ロート製薬株式会社 
基盤技術研究部 木村 駿
・総合討論「フィトエクソソームの実用化に向けた課題と展望」
・総括:東京医科大学 教授 落谷 孝広 先生


【第1回学術集会の様子】
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「フィトエクソソーム」の適切な社会実装と新たな研究領域の確立を目指して
会の冒頭、川島 眞 先生は、「エクソソームをめぐっては、社会での活用が研究に先行している側面もある中で、フィトエクソソームを今後適切に社会実装していくためには、基礎研究、臨床、企業など異なる立場の専門家が由来や品質、保存、臨床におけるエビデンスなどについて議論を重ね、科学的な共通理解をつくっていくことが、本研究会の重要な役割だと考えています」と述べました。
また、会の総括として、落谷 孝広 先生は、「植物や発酵微生物に由来する細胞外小胞は、生命科学と産業をつなぐ新たな研究領域として大きな可能性を持つ一方、定義や品質、安全性、作用機序、ヒトでの有用性について、科学的な検証を丁寧に積み重ねていくことが重要です。今回の研究会をきっかけに、分野を越えた議論がさらに広がり、将来的に食品や化粧品、予防・先制医療などを通じてHealthy Longevityに貢献する研究領域へと発展していくことを期待しています」と語りました。

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