大気中のマイクロプラスチック:憂慮するべき日常的な暴露レベルが世界的調査で判明
配信日時: 2025-09-30 17:26:00

大気中のマイクロプラスチック:憂慮するべき日常的な暴露レベルが世界的調査で判明
(ルクセンブルク)- (ビジネスワイヤ) -- ユーロフィン環境試験ネットワークが主導した世界的な調査である「プラスチックダストクラウド」 プロジェクトにより、大気中の深刻なマイクロプラスチック汚染が明らかになりました。マイクロプラスチックの沈着率は、1平方メートル あたり1,300個/日に上りました。3大陸9か国の12地点で採取されたサンプルを用いたこの調査は、私たちが日々呼吸する大気中にマイクロプラスチックが広く存在していることを浮き彫りにします。
5mm未満の粒子と定義されるマイクロプラスチックは、今や環境中のどこにでも存在しています。最近の毒性学的研究では、マイクロプラスチックが人体と環境に潜在的なリスクをもたらすことが判明しており、世界的な懸念が高まっています。
研究、結果、方法論
サンプルの採取は、2024年半ばに、メルボルン(オーストラリア)、ブダペスト(ハンガリー)、ベルゲン(ノルウェー)、ヒホン(スペイン)、ロヴァニエミ(フィンランド)、アービブロ(デンマーク)、バルネフェルト(オランダ)、ノーサンプトン(英国)、サクラメントおよびサウスベンド(米国)の市街地で、統一された沈着測定法により行われました。また、ペルコセンニエミ(フィンランド)とアルタ(ノルウェー)の農村部で、比較用の参照サンプルが採取されました。
サンプルはユーロフィンズ環境試験の各研究所で調整され、分析されました。マイクロプラスチックの試験を行った各研究所は、分光分析法(FTIR、LDIR、ラマン)や熱分析法(熱分解GC/MS、TED-GC/MS)技術など最先端の検出技術を用いており、分析プロセス全体で厳格なQA/QCプロトコルが適用されました。
沈着率は、バルネフェルト(オランダ)の1平方メートルあたり 1,250個 /日から、最大ではベルゲン(ノルウェー)の1平方メートルあたり 3,110μg /日まで、場所と検出方法によって幅がありました。最も一般的なポリマーはポリエチレンとポリプロピレンで、世界的なプラスチック生産の傾向が現れています。タイヤ摩耗による粒子は最大1平方メートルあたり304μg/日で、道路交通が環境にマイクロプラスチックが拡散する重要な要因であることが示されました。検出された粒子のほとんどは100μm未満であり、呼吸によって体内に取り込まれ得る大きさです。隣接した地点で同じ試験方法を使っていても、サンプルには有意な差があり、大気中のマイクロプラスチックの不均一な分布が鮮明になりました。この調査結果は、マイクロプラスチック汚染が地球規模の大気の質に影響を与えていることを実証し、各国の協調的な行動の必要性を強調する重要なデータとなります。レポートの全文はplasticdustcloud.comでご覧ください。
ユーロフィン環境試験ネットワークについて
ユーロフィン環境試験の研究所ネットワークは、幅広い産業企業、環境コンサルタント、請負業者、小売業者、政府機関に市場をリードする研究所試験、モニタリング、コンサルティングサービスを提供することで、クリーンで安全な環境の実現に貢献しています。
詳細はhttps://www.eurofins.com/environment-testing/をご覧ください。
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businesswire.comでソースバージョンを見る:https://www.businesswire.com/news/home/20250929293829/ja/
連絡先
For further information contact:Julia Jaeger
Technical Specialist
Australia
Julia.Jaeger@eurofinsanz.comGábor Bordós
Business Unit Manager
Hungary
Gabor.Bordos@etcee.eurofins.com
プレスリリース情報提供元:ビジネスワイヤ
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