ユネスコの「世界記憶遺産」に、舞鶴引揚記念館が収蔵するシベリア抑留と引き揚げに関する資料570点の登録が決定。10月13日(火)、登録記念セレモニーを実施した。

プレスリリース発表元企業:舞鶴市

配信日時: 2015-10-19 18:00:00


京都府北部の日本海に面する“引き揚げ”のまち・舞鶴市は、市営の舞鶴引揚記念館が収蔵する570点のシベリア抑留と引き揚げに関する資料が、ユネスコの「世界記憶遺産」に登録が決定。10月13日(火)午前10時から「登録記念セレモニー」を実施しました。当日は、関係者と市職員など約80名が見守る中、登録の報告と感謝の意をこめた懸垂幕2本を市役所庁舎に掲げ、市内の保育園児らがハト型の紙風船を秋晴れの空に飛ばし、平和への願いを新たにしました。

平成27年10月19日
舞 鶴 市
###############################
《引き揚げのまち・舞鶴》
舞鶴引揚記念館が収蔵する
570点のシベリア抑留と引き揚げ関係資料
ユネスコ世界記憶遺産に「舞鶴への生還」登録決定!

登録記念セレモニーで、報告と感謝の意を込めた懸垂幕を掲揚
市内の保育園児がハト型紙風船を放ち、平和の誓い新たに
###############################

 京都府北部の日本海に面する“引き揚げ”のまち・舞鶴市(市長:
多々見良三)は、市営の舞鶴引揚記念館(館長:山下美晴)が収蔵
するシベリア抑留と引き揚げに関する570点の資料「舞鶴への生還
1945-1956シベリア抑留等日本人の本国への引き揚げの記録」
が、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界記憶遺産」に登録
が決定。本年10月13日(火)午前10時、関係者と市職員など
約80名が見守る中、登録記念セレモニーを実施しました。

[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSMzNjMyNCMxNTA3MDQjMzYzMjRfVlZWS3NsTER2Ti5KUEc.JPG ]

 舞鶴市副市長の木村 学(きむら・まなぶ)は、
「ユネスコ世界記憶遺産の登録申請を表明してから3年余り、
5万人を越える応援署名は原動力だった。
引き揚げは大切なまちの歴史。
今後は、世界記憶遺産にふさわしい資料の保存と活用を進め、
平和への願いを世界へ、未来へと届けるべく、さらに積極的に
取り組んでいく」と、固い決意を示しました。
 セレモニーでは、登録報告と感謝の意を込めた「ユネスコ世界
記憶遺産登録決定!」と「平和の願いを世界へ未来へ」の2本の
懸垂幕を市役所庁舎に掲げ、舞鶴市の平(たいら)保育園児
42名がハト型の紙風船を青空に飛ばし、平和への願いを新たに
しました。


[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSMzNjMyNCMxNTA3MDQjMzYzMjRfYWVwc1FmZnJGaS5KUEc.JPG ]

《参考1》
舞鶴の10月10日‥‥喜びと誓いの日
 舞鶴市は、「世界記憶遺産」の登録が決定となった10月10日
(土)午前2時すぎ、市民や関係者約100名が詰めかけた舞鶴
引揚記念館で、くす玉を割って登録決定を祝いました。

[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSMzNjMyNCMxNTA3MDQjMzYzMjRfdWdWR1pUZWdkWi5qcGc.jpg ]

 「世界記憶遺産」の登録が決定した10月10日(土)は、かねて
から準備を進めていた戦後70年、海外引揚70周年を記念した
「平和祈念式典」の当日だったことから、本市は急きょ「ユネスコ
世界記憶遺産登録記念」をプログラムに追加しました。


[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSMzNjMyNCMxNTA3MDQjMzYzMjRfSXdMaGV3ZGRXVi5KUEc.JPG ]

 午前10時から始まった式典で、舞鶴市長の多々見は、来賓や
市民など約650名の参列者に向け
「舞鶴に残る引き揚げの記憶が『世界の記憶』に位置付けられた。
引き揚げの史実を後世に継承してほしいという願いから、貴重な
資料を寄贈していただいた引揚者、そのご家族との約束を一つ
叶えることができたことは感慨深い。
すべての関係者に心から感謝する」と、「世界記憶遺産」の登録
決定を報告し、謝辞を述べました。さらに
「今後は、全国の子ども達の『平和学習の場』として、舞鶴引揚
記念館を利用してもらえる取り組みを進めていく。舞鶴市は“引き
揚げのまち”として、引き揚げの史実の継承、平和の尊さを
発信し続けることを約束する」と、舞鶴の責務であるという
史実の継承を誓いました。

 式典は、舞鶴市在住でシベリア抑留者の安田重晴(やすだ・
しげはる)さん〔94歳〕と高校生2名が引揚船「高砂丸」の時鐘
(じしょう)を鳴らし、全員で黙とうをしました。
続いて、引揚者をお茶と生け花でお迎えした舞鶴市民を代表して、
市内の茶道連盟と華道連盟が「献茶」と「献花」を行い、最後に、
地元の京都府立東舞鶴高等学校、舞鶴市立若浦中学校の生徒たち、
舞鶴市立大浦小学校の児童たちが平和のメッセージを
披露しました。


《参考2》
ユネスコ「世界記憶遺産」に登録決定した資料の概要
資料名
 「舞鶴への生還
 1945~1956シベリア抑留等日本人の本国への引き揚げの記録」
テーマ
 シベリア抑留や引き揚げに関する資料
構 成
 A:シベリア抑留体験の記録‥‥312点
 B:安否を気遣い帰還を願う日本の家族に関する資料‥‥139点
 C:引揚関連資料‥‥119点
点 数
 570点
※資料は、舞鶴引揚記念館で展示、収蔵しています


[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSMzNjMyNCMxNTA3MDQjMzYzMjRfQ0tOUmtxbXNGRy5KUEc.JPG ]

《参考3》
「世界記憶遺産」にふさわしい施設にリニューアルした
舞鶴引揚記念館
 舞鶴市は、本年9月28日(月)、ユネスコの「世界記憶遺産」の
登録資料を含む、シベリア抑留と引き揚げに関する資料
約12,000点を収蔵する市営の「舞鶴引揚記念館」をリニューアル
オープンしました。


[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSMzNjMyNCMxNTA3MDQjMzYzMjRfaVZMcGxOalhJeC5qcGc.jpg ]

さらに舞鶴市は、舞鶴引揚記念館のⅠ期リニューアルにあわせ、
本記念館が位置する引揚記念公園の丘の上にある「展望桟橋」や、
引揚者が日本に帰国の第一歩をしるした桟橋を復元した
「引揚復元桟橋」を補修するなど、多くの来訪者に「引き揚げ」を
理解してもらう周辺環境も整備しました。


[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSMzNjMyNCMxNTA3MDQjMzYzMjRfWmprYXhtSk54Uy5qcGc.jpg ]

【舞鶴引揚記念館の施設概要】
名 称
 舞鶴引揚記念館
所在地
 京都府舞鶴市字平1584番地
 電話:0773-68-0836
 公式WEBサイト:http://m-hikiage-museum.jp/
開館日
 昭和63(1988)年4月
   ※平成24(2012)年4月から市直営
入場者数
 3,848,902人(平成27年9月末現在)
資料数
 収蔵資料数:約12,000点
 常設展示資料数:1,500点
 (現物資料:約400点、書籍・図書資料:約1,100点)
開館時間
 9:00~17:00(最終入館は16:30まで)
休館日
 毎月第3木曜日(8月と祝日を除く)
 年末年始(12月29日~1月3日)
入館料
 大人:個人300円、団体200円
 学生(小学生~大学生):個人150円、団体100円
   ※金額は税込み
   ※団体は20名以上
   ※舞鶴市内在住、在学の学生は無料

※ユネスコ「世界記憶遺産」の登録資料に関する情報は、
 舞鶴引揚記念館の公式ホームページを参照してください。
 http://m-hikiage-museum.jp/


【本件に関するお問い合わせ先】
企業名:舞鶴引揚記念館
担当者名:担当者
TEL:0773-68-0836


提供元:ValuePress!プレスリリース詳細へ

プレスリリース情報提供元:valuepress