戦後70年、海外引揚70周年にあたる本年、引揚者約66万人を迎え入れた引き揚げのまち・舞鶴は、舞鶴とシベリアを舞台にした音楽劇『君よ生きて』舞鶴公演を開催した!

プレスリリース発表元企業:舞鶴市

配信日時: 2015-07-06 17:00:00


京都府北部の日本海に面する“引き揚げ”のまち・舞鶴市は、舞鶴市海外引揚70周年記念事業として、舞鶴とシベリアを舞台にした音楽劇『君よ生きて ―先人たちが繋いだ命のバトン―』舞鶴公演を、本年7月4日(土)と5日(日)の2日間、舞鶴市総合文化会館小ホールで開催しました。本市は、舞鶴引揚記念館が中心となって、収蔵する資料の閲覧、抑留体験者への取材、引揚者をお迎えした舞鶴市民への聞き取りなど、音楽劇の創作活動に全面協力しました。劇の初演は昨年(平成26年)3月、東京・新宿のサンモールスタジオでの10回公演。本年6月に東京で再演され、7月の舞鶴公演が地方における初の公演となりました。

平成27年7月6日
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《引き揚げのまち・舞鶴》
「シベリア抑留と引き揚げ」の歴史、命や平和の尊さ
京都・舞鶴から、戦争を知らない世代に発信
7月4日(土)・5日(日)、音楽劇「君よ生きて」舞鶴公演を開催
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舞 鶴 市

 京都府北部の日本海に面する“引き揚げ”のまち・舞鶴市(市長:
多々見良三)は、舞鶴市海外引揚70周年記念事業として、舞鶴と
シベリアを舞台にした音楽劇『君よ生きて ―先人たちが繋いだ
命のバトン―』舞鶴公演を、舞鶴市総合文化会館小ホール
(舞鶴市浜)で開催しました。
 公演は、本年7月4日(土)と5日(日)の2日間で4回の一般
公演が行われ、合計約1,000名が観劇しました。また、一般公演
に先駆けて、7月3日(金)には日星高等学校(校長:水嶋純作)
の観劇事業による貸切公演(1年と3年の214名が参加)も
行われました。

音楽劇「君よ生きて」は、望月龍平氏(脚本・演出家)が、
「引き揚げ」をモチーフに創作、舞台化したオリジナルの物語。
本市は、舞鶴引揚記念館(館長:山下美晴)が中心となって、収蔵
する資料の閲覧、抑留体験者への取材、引揚者をお迎えした舞鶴
市民への聞き取りなど、音楽劇の創作活動に全面協力しました。
 劇の初演は昨年(平成26年)3月、東京・新宿のサンモール
スタジオでの10回公演。本年6月に東京で再演され、7月の舞鶴
公演が地方における初の公演となりました。


 7月5日(日)の昼公演には、抑留体験者の原田二郎さん(90歳、
舞鶴・引揚語りの会所属、綾部市在住)と、自身の抑留体験を
描いた絵画が「ユネスコ世界記憶遺産」登録候補資料になった
木内信夫さん(91歳、千葉県在住)、舞鶴引揚援護局や引揚桟橋
の跡地が校区内にある舞鶴市立大浦小学校(校長:酒井 優)の
1年~6年の子ども達と先生の計80名を含む、約240名が観劇
しました。

 上演に先立ち、舞鶴市長の多々見は「この音楽劇は生きること
への強い思い、家族への思い、人間や相手に対する思い、失われ
かけている人間愛を伝える素晴らしい劇です。この思いを子供達
に感じていただき、後世に伝えてくれることを強く願っています」
と挨拶しました。
 公演終了後に、大浦小学校6年の真下 葵ちゃん(12歳)は
「おじいちゃんは日の丸の旗をもってお迎えに行っていた。
命の大切さがわかりました」。
また、4年の濱田佳乃ちゃん(10歳)は「昔の人がシベリアで
苦労して帰ってきたから、平和な日本があると思いました」と
感想を述べました。


舞鶴公演を行った本年は、昭和20年に引揚第1船「雲仙丸」が
舞鶴港に入港してから70年目であり、9月末には舞鶴引揚記念館が
所蔵するシベリア抑留や引き揚げに関する570点の資料「舞鶴へ
の生還 1945~1956シベリア抑留等日本人の本国への引き揚げ
の記録」の「ユネスコ世界記憶遺産」登録可否が決定します。
さらに、昨年からリニューアルを進めていた同記念館がオープン
します。

 「シベリア抑留と引き揚げ」にとって大事な節目となる年に、
音楽劇「君よ生きて」を通じて、戦争が引き起こしたシベリア
抑留と引き揚げの史実、命や平和の尊さ、そして物資の乏しい
時代に真心を込めて引揚者をお迎えした舞鶴市民の歴史を、戦争
を知らない世代に発信すると共に、市民の心を打つ感動的な舞鶴
公演となりました。

 本市は、引揚者やそのご家族の想いを繋ぐ「引き揚げのまち」
の責務として、史実の継承と平和の尊さの発信に引き続き
注力してまいります。



【音楽劇「君よ生きて」舞鶴公演 概要】

■劇タイトル
音楽劇「君よ生きて -先人達が繋いだ命のバトン-」
※上演時間:約2時間30分

■上演日程
平成27年
7月3日(金)
 13時00分開演 日星高等学校の観劇事業で貸切公演
7月4日(土)
 12時30分開演 舞鶴公演(1)
 18時00分開演 舞鶴公演(2)
7月5日(日)
 12時30分開演 舞鶴公演(3)
 18時00分開演 舞鶴公演(4)
※一般向けは4回公演
※本公演は、宝くじの助成を受けて実施しています。

■会 場
舞鶴市総合文化会館 小ホール(客席数252席)
所在地:舞鶴市字浜2021
電 話:0773-64-0880

■料金(税込)
全席自由 前売 
一般:3,000円、学生:1,000円
※本公演は、舞鶴市海外引揚70周年記念事業として上演する
 ため、特別料金を設定しています。

■公演内容
~戦後70年。引き揚げのまち・舞鶴を舞台にした 決して
忘れてはならない物語~
壮絶なシベリア抑留の日々にあっても、必死に生きることを諦め
なかった若者達。日本人である私たちの命には、彼らの大切な
祈りが宿っています。生きている、それこそが奇跡。
これはあなたの命の重みを知る物語です。
■あらすじ
夜の舞鶴港。小樽から到着したフェリー。
仕事を辞め、恋人からもフラれ、人生に不安を抱え、あてのない
旅をするトモキが港に降り立った。
そこで、亡くなったはずの曽祖父・善吉と出逢い、シベリアへの
時空を超えた旅に誘われる。たどり着いたのは、第二次大戦後の
シベリアのラーゲリ(収容所)だった。
トモキは「善吉」として生きることになり‥‥。

■役名/キャスト
大川善吉
  小西のりゆき(こにし・のりゆき)
大川トモキ/善吉
  高橋航大(たかはし・こうだい)
大川朝子
  伊東えり(いとう・えり)/岡田 静(おかだ・しずか)
    ※ダブルキャスト
日高邦夫
  武藤 寛(むとう・かん)
相原敏郎
  富田浩児(とみた・こうじ)
山本清治
  青木結矢(あおき・ゆうや)
小山チズ
  谷口あかり(たにぐち・あかり)
  /平川めぐみ(ひらかわ・めぐみ)
    ※ダブルキャスト
Alyona(アリョーナ)
  武田優子(たけだ・ゆうこ)
大川ハルエ
  伊東えり(いとう・えり)/岡田 静(おかだ・しずか)
    ※ダブルキャスト
ミユ
  谷口あかり(たにぐち・あかり)
  /平川めぐみ(ひらかわ・めぐみ)
    ※ダブルキャスト
豊田部長
  武藤 寛(むとう・かん)
山岡
  富田浩児(とみた・こうじ)
久保
  青木結矢(あおき・ゆうや)
さとみ
  武田優子(たけだ・ゆうこ)
バイトちゃん
  石橋佑果(いしばし・ゆうか)


■ミュージシャン
Guitar・Vocal
  ユウサミイ
Piano
  小澤時史(おざわ・ときふみ)
Violin
  馬江尚子(うまえ・なおこ)

■スタッフ
脚色・演出:望月龍平(もちづき・りゅうへい)
脚本:まき りか
楽曲提供、音楽監督:ユウサミイ
振付:柴田桃子
舞台監督:柳 英憲
美術:齋藤樹一郎
音響:小川陽平、吉田寿子
照明:高橋英哉、鈴木麻友、本田純也

■協 力
東京フィルムセンター映画・俳優専門学校
東京アニメ・声優専門学校

■制 作
向 千鶴子、村田智也、町田 光、鶴見信子

■企画・制作
望月龍平シアターカンパニー

■主 催
舞鶴市
「君よ生きて」舞鶴公演を盛り上げる会

■共 催
舞鶴引揚資料のユネスコ世界記憶遺産登録を応援する会
公益財団法人舞鶴市文化事業団

■助 成
一般財団法人自治総合センター



※参考:舞鶴市の紹介
舞鶴市は、本州のほぼ中央、京都府北部に位置し、日本海に
面しています。縄文時代から交易の要所として繁栄し、明治34
(1901)年の舞鶴鎮守府(旧海軍の統括機関)の開庁以来、
日本海側で唯一の軍港都市として発展してきました。
本市は、昭和20年~33年まで13年間にわたり、引揚者約66万人
を迎え入れた「引き揚げのまち」であり、戦後70年、海外引揚
70周年にあたる本年(2015年)、「ユネスコ世界記憶遺産」
登録候補資料の「舞鶴への生還1945~1956シベリア抑留等日本
人の本国への引き揚げの記録」(申請者:舞鶴市)の登録可否が
9月末に決定する予定です。



※音楽劇「君よ生きて」舞鶴公演に関する情報は、公益財団法人
舞鶴市文化事業団の公式ホームページを参照してください。
http://www.mai-bunka.jp/event/4135

【本件に関するお問い合わせ先】
企業名:舞鶴市
担当者名:観光まちづくり室 観光商業課 担当・松岡
TEL:0773-66-1024(直通)


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