2015年度新入社員労働に関する意識調査結果を発表

プレスリリース発表元企業:株式会社ヒップスターゲート

配信日時: 2015-05-15 09:30:01



人材育成や教育コンテンツの開発を手掛ける株式会社ヒップスターゲート(代表取締役:渡邉良文、本社:東京都港区)は、2015年度の新入社員に対して、労働に関する意識調査を実施しました。これは、新人・若手社員を対象とする人材育成の質の向上を目的として、ヒップスターゲートが提供する新入社員研修の受講者に対して調査したものです。企業や各団体の人事・教育担当者の方々にご活用いただけますと幸いです。

◆調査概要
【調査名称】2015年度 新入社員労働に関する意識調査
【調査方法】アンケート調査(選択式)
【設問内容】
1.会社の先輩や上司に何を期待しますか
2.働くうえで重要だと感じていることはなんですか
3.仕事をする上でモチベーションとなる事柄はなんですか
4.指示を受けた仕事で不明点があった際はどうしますか
5.あなたは先輩や上司から何を期待されていると思いますか
6.将来、海外に行って働きたいですか
【対象人数】1312名 
【調査期間】2015年3月30日~5月1日 

◆調査結果サマリー 
2015年度新入社員労働に関する意識調査により、新入社員の働く意識の傾向が明らかになりました。

設問1.「会社の先輩や上司に何を期待するか」は「マナーや仕事の基本スキル」36.5%、「仕事以外の話ができる雰囲気」35.2%が高い数値を示しました。社会人として未熟である事を素直に受け止めている様子と、不足するマナー・マインドやスキルはストレスなく学んでいきたいと考えている事が分かります。

一方で設問5.「先輩や上司に期待されていること」は「不明点を確認しながら進める」27.4%、「周囲を見て気配りある行動をする」26.8%、となっています。回答からは、真面目に仕事に取り組む意欲や失敗をしたくない気持ちを汲み取る事ができます。

また、登壇した講師陣(86名)の報告書から分析した「強み」「弱み」は昨年の集計結果とほぼ変わりなく、受講者の素直で真面目な様子と発信力の弱さがあげられています。しかし、今回は「強み」に「明るさ」をあげる講師が多く、2015年度の大きな特徴の一つと言えるでしょう。マナーや敬語を知らない事への引け目がないので、卑屈にならず、学ぶことに素直な喜びを感じている様子は非常に印象的でした。

※2015年度新入社員における強み弱みランキング(n=1312)

【強み】
1位「素直である」24%、
2位「理解度が高い」22%
3位「取り組み意欲・集中力がある」14%

【弱み】
1位「主体性・積極性・発信力」24%
2位「受け身、他者依存」18%
3位「周囲への気配り、配慮」18%

受講者は2002年度学習指導要領による教育(ゆとり教育)の終盤を過ごしました。この教育を受けた世代は驚くほどマイペースです。学習時間を減らし、経験重視型の授業とする事を主軸とした教育方針の中で個性は保全され、感受性を大切にした教育は大らかで素直なこの世代の特徴を生みました。

しかし、2011年には脱ゆとり教育が始まり、受けた教育の根幹が揺らぐなか、彼らの大学生活が始まります。その後、就職活動を経て、大人が求める若者像と自らの世代とのギャップを認めざるを得ない状況となりますが、彼らは、それを持ち前の大らかさで受け入れ、社会人となった今なお、学びの姿勢を崩していません。

また、設問2「働くうえで重要だと感じている事」に対しては、回答順位に、昨年との違いはないものの、「仕事がこなせる能力」の回答率が若干ですが上昇しています(14年度39%、15年度43%)。昨年2位の「同期や先輩との良好な関係」からポイントが移行しているのですが、ここでも知識を得たいという傾向が伺えます。

設問6「将来、海外で働きたいか」の回答が、「スキルが身に付いたら働きたい」に集中した(45%)ことからも、現在の立場を一種の学びの期間と認識していることが分かります。なお、彼らの概念の軸が個人主義で、自らの成長に最も関心があることも同時に汲み取る事ができ、かつての若者にあった会社への貢献意識は薄いと言ってよいでしょう。

更に興味深いのが、設問3「仕事をする上でのモチベーション」に対して、「給与・昇給・昇格」の回答が昨年比4.8%増であったことです。劇的な社会変化のない1年であり、各設問の回答が昨年と近似値である中、ことさらに現実的な「金銭」に関する項目に回答率の上昇があったのは特徴的だと言えます。回答者は全体の11.9%で少数派ですが、講師報告書で目標設定の低さを指摘された彼らの中に、仕事や能力の対価として、給与をあげられる受講者がいる事を、頼もしく感じます。

【設問1】「会社の先輩や上司に期待すること」
1位:マナーや仕事の進め方基礎を教えてほしい36.5%
2位:仕事以外の話もできる雰囲気があるとよい35.2%
3位:仕事はミスをしないよう丁寧に教えてほしい14.3%

【設問2】「働くうえで重要だと感じていること」
1位:仕事がこなせる能力を身につける42.9%
2位:同期や先輩との良好な人間関係40.6%
3位:仕事と私生活の両立    11.7%

【設問3】「仕事をする上でのモチベーション」
1位:自己実現-夢や理想の自分32.7%
2位:社会人としての成長    26.7%
3位:職場での人間関係    14.6%

【設問4】「指示を受けた仕事で不明点があった時」
1位:指示を受けた人に確認する35.3%
2位:周囲の人に確認する    30.6%
3位:調べて進め方を考える24.5%

【設問5】「先輩や上司から期待されていること」
1位:不明点を確認しながら進める    27.4%
2位:周囲を見て気配りある行動をする26.8%
2位:先輩を進んで手伝い仕事を覚える26.8%

【設問6】「将来、海外で働きたいか」
1位:スキルが身についたら働きたい45.0%
2位:短期間ならば働きたい22.6%
3位:すぐにでも働きたい    12.0%


◆ヒップスターゲートについて
2010年に代表取締役の渡邉良文が設立。
主な事業内容は、答えのない課題に恐れず挑戦できる「実行型人材」の育成を目的とした人材育成や教育コンテンツの開発を手掛けている。
主力商品である「Do★Do★Do研修シリーズ」はゲーミフィケーション手法を取り入れた新しい教育メソッドであり「社員研修をもっと真面目に楽しむ」を提唱し、業界の注目を集めている。

名 称 :株式会社ヒップスターゲート (英文名称:Hipstergate inc.)
本 社 :〒105-0001東京都港区虎ノ門3-8-25 日総第23ビル11F
代表者 :代表取締役 渡邉良文
設 立 :2010年5月28日
事 業 :人材育成・教育コンテンツ開発事業
URL:http://hipstergate.jp/

<本調査に関するお問合せ先>
株式会社ヒップスターゲート
営業実行部 湯浅 智美
Tel:03-5777-2642 Email:ask@hipstergate.jp 


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