勃興するアジア中間層への意識調査

プレスリリース発表元企業:ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン株式会社

配信日時: 2014-12-26 17:30:00

 2014年11月21日にベトナム ホーチミンで開催されたASIA-PACIFIC CONFERENCE of German Businessにおいて、GfK CEO Matthias Hartmannは「勃興するアジア中間層」をテーマに講演を行った。

【概要】
・アジア新興国の中間層はモノよりも体験を求めており、ショッピングも「楽しい体験」と捉えている。
・環境や品質への意識も高まっており、新興国市場での中間層攻略には「ブランド」が鍵となる。

 経済発展と都市化の進展に伴い、アジア各国で中間層の拡大がみられる。購買力を増す大きな市場として重要であるが、ビジネス活動において、そうした中間層の消費者意識・価値観を理解することが欠かせない。
 GfK「Roper Reports@Worldwide」調査(※)によると、アジア各国の中間層にとって「仕事」は、生活の多くの部分を占めている。例えば、タイの中間層におけるフルタイム勤務者の勤務時間は週52.7時間と、グローバル平均を約10時間上回る。その一方、中間層は「楽しい体験」を求めて積極的に活動をしている。特に、中国の中間層は、日用品購入以外の目的で毎月ショッピングに出掛ける人の割合は80%に達する(図1)。

(図1 日用品以外の目的で、月1回以上ショッピングに出かける人の割合)
http://www.atpress.ne.jp/releases/55633/img_55633_1.png

 また、急速な都市化は、健康や環境への意識を高めている。中国の中間層のうち40%が「環境汚染」を関心事のトップに挙げた。飲み水や食べ物に対する不安も増している。
 このような消費者に対して「ブランド」の重要性が益々高まっている。「良く知られたブランドの商品を買いたい」、「信頼するブランドの商品のみを買う」、というアジア中間層の割合はグローバル平均を上回る(図2)。特にインドにおいてはそれぞれが80%を超えるほど、「ブランド」が重視されている。

(図2 ブランドに対する意識)
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 これらの調査結果は、ビジネスにとって重要なヒントを示している。アジア中間層の価値観に沿ったブランド価値の構築が、勃興するこの市場で勝ち抜く鍵と言えるだろう。

(※) GfK「Roper Reports@Worldwide」調査:毎年、世界30カ国以上で実施。
APAC地域 調査対象:オーストラリア、中国、インド、インドネシア、マレーシア、シンガポール、タイ、ベトナム、台湾、韓国、日本


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