ベンテラーエスジーエルはヘンケルのロックタイト・マックス樹脂を使用してボルボ新型XC90向け複合材リーフスプリングを量産

プレスリリース発表元企業:Henkel AG & Co. KGaA

配信日時: 2014-12-12 10:00:00

ベンテラーエスジーエルはヘンケルのロックタイト・マックス樹脂を使用してボルボ新型XC90向け複合材リーフスプリングを量産

(上海)- (ビジネスワイヤ) -- 既に自動車の設計で不変の特徴となっている軽量構造は、一貫して着実に重要性を増しています。ところが自動化とサイクル時間の問題によって、量産条件での複合材部品の製造が大きな課題となっています。現在、ヘンケルのポリウレタンマトリックス樹脂ロックタイト・マックス2を使用した繊維強化複合材リーフスプリングが、ボルボ新型XC90のシャーシで使用されています。ボルボ新型XC90は高級クロスオーバーSUVで、そのリアアクスルの革新的な概念はその他のモデルの基盤として機能するものです。自動車向け複合材部品の大手メーカーであるベンテラーエスジーエル(BENTELER-SGL)は、これらのリーフスプリングを年間数十万単位で製造する計画です。

ボルボ新型XC90のリアアクスルは、軽量複合材を使用した横断型の新リーフスプリングを搭載しています。ベンテラーエスジーエルはヘンケルのロックタイト?マックス樹脂を使用してリアサスペンション向け複合材リ ... ボルボ新型XC90のリアアクスルは、軽量複合材を使用した横断型の新リーフスプリングを搭載しています。ベンテラーエスジーエルはヘンケルのロックタイト?マックス樹脂を使用してリアサスペンション向け複合材リーフスプリングを量産しています。 (写真:ビジネスワイヤ)

ガラス繊維や炭素繊維をベースとする複合材は、重量を減らして燃料消費量とCO2排出量を削減するとともに、極めて大きな強度をもたらすことから、安全性を向上させ、優れた衝突挙動を実現します。ヘンケルは接着剤・シーリング材・機能性コーティング剤の供給における世界的リーダー企業として、産業分野のお客さまと密接に協力して、ニーズに合わせた統合ソリューションとして、軽量構造が自動車産業にもたらす諸課題、特に量産時のコスト効率と量産への適合性に関連した課題に対処するためのソリューションを創出しています。ヘンケルはボルボカーズ向け複合材リーフスプリングの開発・量産で足並みを揃えるベンテラーエスジーエルとの連携において、繊維強化複合材の生産で持ち上がるサイクル時間をさらに最適化させるため、特にRTM(樹脂注入成形)関連のプロセスノウハウを提供しました。ヘンケルのポリウレタンマトリックス樹脂ロックタイト・マックス2は低粘性のため、鋳型を急速に埋めて、迅速ながらも穏やかに繊維材料に含浸して、注入時間が短縮されます。硬化速度もエポキシ樹脂よりはるかに速いので、サイクル時間が全体的に短縮します。ロックタイト・マックス2は2013年以来、リーフスプリングの生産で成功裏に使用されてきました。さらに、現在のプロジェクトでは、硬化プロセスの速度と柔軟性を向上させる添加剤を選定して使用しています。ヘンケル・アドヒーシブ・テクノロジーズの自動車複合材担当グローバルプログラムマネジャーを務めるフランク・ケルスタンは、次のように述べています。「当社、ベンテラーエスジーエル、ボルボカーズで構成される開発ネットワーク内において、当社のポリウレタン樹脂を使用して製造した部品は自動車向け専用の広範な試験・検証に供しました。私たちは当社のプロセス最適化における専門力を適用することで、このポリウレタン技術が温度や湿度などによる環境影響下で長期使用の基準すべてを満たすことを実証できました。」

革新的なリアアクスルの概念

ボルボ新型XC90のサスペンションはコイルスプリングを通常通り配列する代わりに、繊維強化複合材のリーフスプリングを横断させるという革新的な特長を備えています。これにより非常にコンパクトなデザインになり、従来のコイルスプリングと比べて約4.5キログラムも軽量化します。機能面でのさらなる利点として、乗り心地が一層なめらかになり、NVH(ノイズ・振動・きしみ音)が低減します。またサスペンションタ-レットが無いため、トランク容積が増します。ボルボは「拡張可能なプラットフォーム構造(SPA)」の原則と呼ばれるものを基盤に営業しており、これに従って導入に成功した一定の概念を柔軟性ある形でアプリケーションに適用して、車両モデルを発展させます。新たなリアアクスルも同じ原則に基づき、今後の新たな車両モデルに搭載される計画で、数十万の車両に毎年搭載されていきます。ボルボ新型XC90は従って、その皮切りに過ぎません。

ベンテラーエスジーエル自動車複合材事業部門ヘッドを務めるフランク・フェッチャー氏は、次のように述べています。「自動車産業においては、生産プロセスにおけるコスト効率と信頼性の点で大きなニーズがあります。ボルボカーズ向けに当社が提供するリーフスプリングの例は、今日において繊維強化複合材の量産が既に現実化したことを実証しています。その上、この柔軟性ある部品デザインによって、当社は相対的に少ない数の種類のスプリングで、プラットフォーム全体をカバーできます。ヘンケルという良きパートナーを得たことで、当社は自社の専門力に磨きをかけ、複合材生産業務における自動化レベルをさらに最適化できるようになりました。今回のプロジェクトは当社の軽量リーフスプリングという概念が商用車だけでなく乗用車にも適用できることを示しています。また私たちはヘンケルのポリウレタン技術が自動車の別の用途でも大きな力を持っていると考えています。」

Loctiteはドイツその他におけるヘンケルもしくは関連会社または両者の登録商標です。

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写真はhttp://www.henkel.com/pressで提供しています。

Henkel AG & Co. KGaA

ボルボ新型XC90向けリーフスプリングに樹脂を提供=独ヘンケル〔BW〕

【ビジネスワイヤ】化学大手の独ヘンケルは、同社のポリウレタンマトリックス樹脂「ロックタイト・マックス2」を使用したリーフスプリングが、ボルボ新型XC90に搭載されていると発表した。ヘンケルは複合材部品大手の独ベンテラーエスジーエルと提携。ベンテラーが同樹脂を使用して、XC90のリアサスペンション向けに繊維強化複合材リーフスプリングを量産している。同樹脂は粘性が低く、繊維材料に迅速に注入できる。また硬化速度もエポキシ樹脂より速いため、サイクル時間が全体的に短縮する。同リーフスプリングは従来のコイルスプリングと比べて約4.5キログラムも軽量化している。





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maggie.chen@henkel.com
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プレスリリース情報提供元:ビジネスワイヤ