東芝:Arm® Cortex®-M3搭載マイコン「TXZ+TMファミリー アドバンスクラス」の新製品量産開始について

プレスリリース発表元企業:Toshiba Electronic Devices & Storage Corporation

配信日時: 2023-06-27 11:00:00

東芝:Arm® Cortex®-M3搭載マイコン「TXZ+TMファミリー アドバンスクラス」の新製品量産開始について

~M3Hグループに、マイコン動作を継続しながらファームウェアを更新できるコードフラッシュメモリー容量1MB製品を追加~

(川崎)- (ビジネスワイヤ) -- 東芝デバイス&ストレージ株式会社は、40nmプロセスを採用したCortex®-M3搭載、32ビットマイコン製品群「TXZ+™ファミリー アドバンスクラス」の「M3Hグループ」に新製品「M3Hグループ(2)」を追加しました。

本プレスリリースではマルチメディアを使用しています。リリースの全文はこちらをご覧ください。:https://www.businesswire.com/news/home/20230626578306/ja/

東芝:Arm(R) Cortex(R)-M3搭載マイコン「TXZ+TMファミリー アドバンスクラス」(画像:ビジネスワイヤ)東芝:Arm(R) Cortex(R)-M3搭載マイコン「TXZ+TMファミリー アドバンスクラス」(画像:ビジネスワイヤ)

近年、デジタル技術の浸透化によりさまざまな機器でIoT (Internet of Things) 化や高機能化が進んでおり、プログラムの大容量化やFOTA (Firmware update Over The Air)[注1]対応へのニーズが高まっています。

新製品M3Hグループ(2)では、最大動作周波数120MHz、最大10万回の書き換えに対応したコードフラッシュメモリーと32KBのデータフラッシュメモリー、モーター制御機能として、アドバンストプログラマブルモーター制御回路、アドバンストエンコーダー入力回路搭載など従来の特長はそのままに、コードフラッシュメモリー容量を既存製品M3Hグループ(1)の256KB~512KBから1MB[注2]へ、RAM容量を66KB[注3]から130KB[注3]へ拡大しました。これにより、モーター、家電、産業用機器を含めた広範囲な用途のIoT化・高機能化に貢献します。

新製品はコードフラッシュメモリーを1MB[注2]に拡大するにあたり、フラッシュメモリーの構成を512 KB × 2エリアとしました。これにより、コードフラッシュメモリーのコードで動作を継続しながら他エリアの書き換えを行うことが可能になり、エリアスワップ機能を使ったファームウェアローテーションに対応します[注4]

M3Hグループの製品は民生機能の多様化を考慮し、UART、TSPI、I2Cインターフェース 、および2ユニットのDMAC、LCD表示装置[注5]を搭載しています。また、さまざまなセンシングに対応するためのアナログ入力端子ごとに2種のサンプルホールド時間を選択可能な最大21チャネルの高速・高精度12bit ADコンバーターを搭載しています。さらにADコンバーターと同期動作可能なアドバンストプログラマブルモーター制御回路・アドバンストエンコーダー入力回路との組み合わせでACモーター、ブラシレスDCモーターの制御に適した構成です。

機能安全対策回路として、フラッシュメモリー、RAM、ADC、クロックのチェック機構を搭載したほか、サンプルプログラムの提供で家電機能安全(IEC 60730)認証取得をサポートします。

サンプル提供時には、導入検討に必要な製品ドキュメント類、サンプルソフトウェア、各周辺機能の制御を行うドライバーソフトウェア類も提供可能です。また、グローバルなArm®エコシステムパートナーとも協調し、さまざまなニーズに応える評価ボードや開発環境も用意します。

応用機器

民生用機器(家電製品、玩具、ヘルスケア機器など)、オフィス機器(MFPなど)のメイン制御民生/産業用機器のモーター制御IoT化した民生/産業用機器など新製品の主な特長

高性能Cortex®-M3コア 最大120MHz動作内蔵メモリーの高容量化
コードフラッシュメモリー容量:1MB[注2]
RAM容量:130KB[注3]マイコン動作を継続しながらファームウェア更新に対応する、エリアスワップ方式のファームウェアローテーション機能に対応[注4]機能安全対策回路を搭載豊富なパッケージラインアップ新製品の主な仕様

製品グループ

M3Hグループ(2)

CPUコア

Cortex®-M3
‒ メモリー保護ユニット (MPU) 搭載

最大動作周波数

120MHz

内蔵発振器

発振周波数

10MHz (±1%)

内蔵メモリー

コードフラッシュ

1024KB[注2] (書き換え可能回数 : 10万回)
512KB × 2エリアを使用したエリアスワップ方式のファームウェアローテーションに対応[注4]

データフラッシュ

32KB(書き換え可能回数 : 10万回)

RAM

128KB + バックアップRAM 2KB、 パリティー付き

I/Oポート

56~134

外部割り込み

12~23要因

DMAコントローラー (DMAC)

起動要因 2ユニット 54~64要因

タイマー機能

32ビットタイマーイベントカウンター (T32A)

8チャネル
(16ビットタイマー時:16チャネル)

リアルタイムクロック (RTC)

1チャネル

通信機能

UART

7~8チャネル

I2Cインターフェース (I2C)

2~4チャネル

TSPI

1~5チャネル

アナログ機能

12ビットADコンバーター

12~21チャネル入力

8ビットDAコンバーター

2チャネル

コンパレーター

1チャネル

モーター

制御回路

アドバンストプログラマブルモーター制御回路 (A-PMD)

1チャネル

アドバンストエンコーダー入力回路(32-bit) (A-ENC32)

1チャネル

その他
周辺回路

リモコン受信回路 (RMC)

1チャネル

CRC計算回路 (CRC)

1チャネル CRC32、CRC16

LCD表示制御 (DLCD)

ノンバイアス駆動 : 40セグメント × 4コモン (最大)[注5]

システム機能

ウオッチドッグタイマー (SIWDT)

1チャネル

電圧検知回路 (LVD)

1チャネル

周波数検知回路 (OFD)

1チャネル

オンチップデバッグ機能

JTAG / SWD

電源電圧

2.7~5.5V、単一電源

パッケージ・ピン数

LQFP144 (20 mm × 20 mm、0.5 mm ピッチ)
LQFP128 (14 mm × 14 mm、0.4 mm ピッチ)
LQFP128 (14 mm × 20 mm、0.5 mm ピッチ)
LQFP100 (14 mm × 14 mm、0.5 mm ピッチ)
QFP100 (14 mm × 20 mm、0.65 mm ピッチ)
LQFP80 (12 mm × 12 mm、0.5 mm ピッチ)
LQFP64 (10 mm × 10 mm、0.5 mm ピッチ)

[注1] ファームウェアを無線通信で更新すること。
[注2] TMPM3HNFDBFGのコードフラッシュメモリー容量は、最大512KB × 1エリア。
[注3] バックアップRAMの2KBを含む。
[注4] TMPM3HNFDBFGは、未対応です。
[注5] TMPM3HLF10BUGにLCD表示制御はありません。

新製品のさらに詳しい仕様については下記ページをご覧ください。
M3Hグループ(2)

当社のマイコン製品については下記ページをご覧ください。
マイクロコントローラー

* Arm、Cortexは、米国および/あるいはその他の国におけるArm Limited (またはその子会社) の登録商標です。
* TXZ+™は、東芝デバイス&ストレージ株式会社の商標です。
* その他の社名・商品名・サービス名などは、それぞれ各社が商標として使用している場合があります。
* 本資料に掲載されている情報(製品の価格/仕様、サービスの内容およびお問い合わせ先など)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。



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Tel: 044-548-2233
お問い合わせ報道関係の本資料に関するお問い合わせ先:
東芝デバイス&ストレージ株式会社
デジタルマーケティング部
長沢 千秋
e-mail: semicon-NR-mailbox@ml.toshiba.co.jp

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