スキンケアがアレルギー発症の予防につながる!?医学的根拠に基づいたスキンケアで、皮膚バリア機能を高めよう!

プレスリリース発表元企業:アルケア株式会社

配信日時: 2023-02-16 11:00:00

2月20日は「アレルギーの日」、社員300人にドライスキンやアレルギーに関する意識調査を実施

医療・福祉・健康分野でベストケアを創造するアルケア株式会社(本社:東京都墨田区、代表取締役社長:伊藤 克己、以下「アルケア」)は、公益財団法人日本アレルギー協会が提唱する2月20日の「アレルギーの日」に向けて、さまざまなアレルギー発症のきっかけになるとも言われている「ドライスキン」に関する意識調査を実施しました。
本調査は、医療分野におけるスキンケア領域で研究開発を重ねてきた医療メーカーとして「医学的根拠に基づいた知識をもって適切なスキンケアを行い、肌本来の健やかな状態を保ち、弱っている肌を健やかな状態に戻せることでドライスキンやアレルギーの予防・症状緩和につながることを広くお伝えしたい」という趣旨で実施しました。調査結果に対する見解とドライスキンやアレルギーを予防する適切なスキンケア・生活習慣について、公立大学法人静岡社会健康医学大学院大学 学長・理事長、京都大学名誉教授 宮地 良樹先生に監修およびコメントをいただきました。



2023年2月16日
アルケア株式会社

アルケアは、疾患やそれに伴う治療により、ダメージを受けやすい脆弱な皮膚状態の患者さんご本人とご家族、ケアをする看護師の方々など、皆様に安心いただけるスキンケアの実現を目指す医療メーカーです。自分自身の皮膚状態を把握して行う適切なスキンケアを通じて、皮膚トラブルを未然に防ぎ、また皮膚が健康な状態に戻ることで、心まで潤っていただきたいと願っております。今後も、皮膚測定機器や皮膚状態の評価ツールなどの研究開発
・確立や、スキンケアの製品開発、普及・啓発活動に努めてまいります。



ドライスキンに関する調査結果サマリー

1.
「ドライスキン(乾燥肌)という言葉を知っている」と回答した人は全体の9割近くいるなか、「言葉は知ってい 
るが、どのような状態のことかはよくわからない」と回答した人も1割近く!

2.
ドライスキンを予防するために「顔や身体を保湿している」と回答した人は全体の8割以上いる一方で、「入浴時
などに顔や身体をやさしく洗うなどの生活習慣に気を付けている」と回答した人は4割と少数!

3.
「アレルギーは、経口だけでなく皮膚(ドライスキン)を介しても発症する可能性があることを知らない」と回 
答した人と「ドライスキンを予防するためのスキンケア(保湿)が、アレルギー予防に効果的であることを知ら
ない」と回答した人は6割近くも!

ドライスキンに関する意識調査
アルケアに所属する社員へドライスキンに関する意識調査を実施し、男女あわせて302名(20~60代)から回答を得ました。(詳細・グラフは文末に参考資料として記載)


トピック1

「ドライスキン(乾燥肌)という言葉を知っている」と回答した人は全体の9割近くいるなか、「言葉は知っているが、どのような状態のことかはよくわからない」と回答した人も1割近く!

「ドライスキン(乾燥肌)」とは、どのような状態のことを指すのでしょうか。
医学的には、皮膚のバリア機能※1が崩れ、皮膚の一番外側にある角層の水分量が減少した状態のことを「ドライスキン(乾燥肌)」といいます。
私たちの身体は約7割が水分からできていると言われていますが、水分が蒸発しないのは「水分が逃げないようにする」「外からの攻撃を防ぐ(細菌・ウィルス、紫外線・酸素、アレルギー物質)」機能を持ち、皮膚バリア機能の大部分を担う角層があるためです。角層に水分を保つことを「保湿能※2」といい、スキンケアなどによる保湿で与えられた水分の保持能力が多いか少ないかが、ドライスキンに傾くか潤いのある肌を保てるかのカギになります。

[画像1: https://prtimes.jp/i/115567/1/resize/d115567-1-ce5795e327354f831485-8.png ]

[画像2: https://prtimes.jp/i/115567/1/resize/d115567-1-8af68d8abb8b1f4fba3c-9.jpg ]



トピック2

ドライスキンを予防するために「顔や身体を保湿している」と回答した人は全体の8割以上いる一方で、「入浴時などに顔や身体をやさしく洗うなどの生活習慣に気を付けている」と回答した人は4割と少数!

スキンケアによる保湿以外に、水分が皮膚に供給される仕組みがあります。
汗、大気中の湿気、入浴・シャワー、真皮※3からの供給です。供給された水分は、皮膚の保湿メカニズムによって角層に蓄えられ、潤いのある状態を維持して皮膚バリア機能を保とうとします。しかしながら、加齢やスキンケア不足、生活習慣(身体を洗う際に強くこする、熱いお湯に長くつかる、冷暖房で乾燥した環境)などにより皮膚バリア機能が崩れると、ドライスキンに傾いてしまいます。そのため、ドライスキンを予防するためには、スキンケアでの保湿のほかに、皮膚に影響を及ぼす生活環境を見直すことが有効です。

今日から始められる!肌本来の健やかな状態に整える、スキンケアのキホン
(1)皮膚の清潔を保つ(洗浄)
皮膚の汚れ(汗、ほこり、微生物、皮脂など)は、角層の中の皮脂膜のなかにあり、石鹸などの洗浄剤を用いて皮脂と合わせて洗い流すことができます。強くこすって角質をはがしてしまったり、皮脂を取りすぎたりするとドライスキンを招くので、石鹸を使ってやさしく洗い流すだけで十分です。

(2)乾燥から皮膚を守る(保湿)
乾燥を防ぐには、皮膚へ水分と油分を補いましょう。(1)では、清潔を保つための洗浄ケアを紹介しましたが、洗浄(流す)⇔ 保湿(蓄える)と相反するケアを両立させることが重要なポイントです。汚れを落とした後は、保湿剤を塗りましょう。
乾燥から皮膚を守るスキンケアには、モイスチャライザー効果・エモリエント効果の2種類があります。
モイスチャライザー効果を持つ保湿剤は、尿素、ムコ多糖類、セラミドなどの成分を含むものがあり、これらは自ら水分と結合して角層の水分量を増加させ、皮膜をつくらずに角層に水分をため込むことができます。
また、エモリエント効果を持つ保湿剤には、ワセリン、乳液・クリームなどがあり、塗ったあとに水分が蒸発し油分が残ります。角層の外側に皮膜を形成し、水分が蒸発していくのを防ぎ角層の水分量を増やします。
 
(3)紫外線から皮膚を守る
帽子や長袖などを着用して強い日差しが直接皮膚に当たるのを防ぎ、日焼け止めを塗りましょう。



トピック3

「アレルギーは、経口だけでなく皮膚(ドライスキン)を介しても発症する可能性があることを知らない」と回答した人と「ドライスキンを予防するためのスキンケア(保湿)が、アレルギー予防に効果的であることを知らない」と回答した人は6割近くも!

特に、食物アレルギーは「口を介して食べたもの」から発症するイメージがありますが、経口だけでなく皮膚(ドライスキン)を介して発症することがあると、昨今の研究や学会発表※4で指摘されています。
そのため、経皮感作※5の重要性が注目・認識されるとともに、スキンケアがアレルギー予防に効果的であると重要視されています。
皮膚が乾燥してドライスキンになると外からの刺激を受けやすくなるため、スキンケア(保湿)をして角質以下の皮膚内が潤った状態をつくり皮膚バリア機能を保つことが、アレルギー予防の一策と言われています。

公立大学法人静岡社会健康医学大学院大学 学長・理事長、京都大学名誉教授


宮地 良樹先生によるコメント

[画像3: https://prtimes.jp/i/115567/1/resize/d115567-1-6a9e9162245175e2fe67-10.png ]


今回、スキンケアに関心が高いはずのアルケア社員のアンケート調査でも、ドライスキンやスキンケアの知識、特にドライスキンケアでアレルギー発症を防げる可能性についての認知度が低いことがわかりました。ドライスキンケアにはワセリンのような皮膚を保護するエモリエント効果とセラミドなどの保湿成分を含んだモイスチャライザー効果を状況に応じてうまく使い分けることが大切です。
アトピー性皮膚炎の発症においてもドライスキンが極めて重要な役割を果たすことがわかってきて、新薬の多くはドライスキンと皮膚バリア機能の改善を標的にしています。
それがかゆみも湿疹も改善することが証明されたからです。スキンケアを効果的に行うことでアレルギーの発症も予防できることを念頭に、日々のドライスキンケアをぜひ心がけましょう。

【用語補足】
※1 皮膚機能のなかでも重要とされる機能で、角層がその機能の大部分を担っている。
※2 与えられた水分を角層に保つ能力。
※3 皮膚を構成する層のひとつで、外側から表皮、真皮、皮下組織の層が重なっている。
※4 第30回日本創傷・オストミー・失禁管理学会学術集会 共催セミナー3「皮膚バリア機能向上への戦略的アプローチ」
※5 湿疹やドライスキンなど脆弱に傾いている皮膚に、アレルゲン物質などが皮膚バリア機能を通過して侵入し、アレルギーを起こすこと。


アルケア株式会社 -つなぐ手あて、ひらくケア。- 

アルケアは、やさしさや想いを大きな力に、ベストケア創造企業として、患者さんのこころに響く手あてをつなぎ、新たなケアをひらいていきます。予防から社会復帰にいたるまで、ケアをプロセス視点で捉え、整形外科領域、褥瘡・創傷領域、ストーマ領域、看護領域の4つの専門領域を展開しています。医療の専門領域で培ってきた基盤をもとに、皮膚領域において研究を重ねエビデンスを構築し、スキンケア製品や皮膚測定ツールの研究開発など新たな価値を創造・提供して健康で豊かな医療福祉社会の実現に貢献してまいります。


社名: アルケア株式会社
創業: 1955年7月
代 表 者: 代表取締役社長 伊藤克己
売上高: 150億円 (2022年6月期)
従業員数: 562名  (2022年6月末時点)
URL: https://www.alcare.co.jp/

本社所在地: 東京都墨田区錦糸 1-2-1 アルカセントラル 19階(〒130-0013)
事業内容: 医療機器、医療用消耗材料の開発、製造、販売および輸出入
事 業 所: 本社(東京都)、医工学研究所(東京都)、工場(千葉県)、物流センター(東京都、大阪府)
営業所(北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、広島県、福岡県)
関係会社: 株式会社ザイタック、愛楽康医療器械(上海)有限公司
 

【調査概要】

参考資料


調査名称:ドライスキンに関する意識調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2022年12月21日~12月29日
調査対象:アルケア株式会社に所属する社員・パート社員 回答者数302名(男女20~60代)
・本リリースの調査結果をご利用いただく際は、【アルケア株式会社調べ】とご明記ください。

[画像4: https://prtimes.jp/i/115567/1/resize/d115567-1-42e8a7daee78dacf2742-6.png ]



[画像5: https://prtimes.jp/i/115567/1/resize/d115567-1-66918108f1c41e13d8d4-7.png ]


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