求職者と企業でのハローワーク利用率の開きが顕著に。求職者は5年前より低下し34.3%、企業側は66.2%と5年前より増加。

プレスリリース発表元企業:株式会社H&Company

配信日時: 2023-01-31 10:20:00

~株式会社H&Companyの建設業調査レポート~

電気設備業界専門の求人サイト『工事士.com』 https://koujishi.com/を運営する株式会社H&Company(本社:東京都港区、代表取締役:佐々木 貴志)は、厚生労働省の「一般職業紹介状況」および「転職者実態調査」をもとに、建設業界の採用市場に関する最新情報を分析し、2023年1月31日(火)にレポートとして公開しました。

詳細URL: https://www.h-company.co.jp/pressrelease/2023-0131/




調査のポイント

・2022年11月の建設業における有効求人倍率は4.9倍となった。職業計の1.3倍と比較してもその差は大きく開き続けており、今後も建設業界の人材不足は厳しい状態が続くと予想される。
・また、2022年11月の建設業における有効求職者数は6,812人となった。2012年11月の有効求職者数は11,131人となっており、この10年間で38.8%減少している。

・有効求職者が減っている背景には、求職者側がハローワークを利用する割合が減っていることが挙げられる。実際にハローワークで求人応募をする割合は、2015年は41.3%、2020年は34.3%と減少している。
一方で求人サイトの利用率はこの5年で急増しており、2015年は24.2%のところ、2020年は39.4%となった。
・ただ、募集をかける建設業の企業側はいまだ、ハローワークを利用している割合が高い。2020年は66.2%となり、求人サイトや縁故を抜いて最も高い割合となった。


調査内容詳細

1┃建設業の有効求人倍率について
厚生労働省が発表している「一般職業紹介状況」の最新発表によると、2022年11月の建設業における有効求人倍率は4.9倍となりました。(図1)
これは『仕事を探す求職者よりも、働き手が欲しい企業の数が上回っている』ことを表しています。直近で最も数値が高い2019年12月の有効求人倍率5.4倍に迫る勢いで、右肩上がりに上昇し続けていることが分かります。職業計の有効求人倍率1.3倍と比較してもその差が大きく開いており、今後も建設業界の人材不足は厳しい状態が続くと予想されます。
[画像1: https://prtimes.jp/i/107843/11/resize/d107843-11-f483761214ddee12052f-1.jpg ]


2┃建設業の有効求職者数について
2022年11月の建設業における有効求職者数は6,812人となりました。2012年11月の有効求職者数は11,131人となっており、この10年間で38.8%減少していることになります。職業計における有効求職者数の推移はグラフの通りです。10年間で20.9%の減少率となりました。(図2)
このことから、建設業の有効求職者数は全体と比較しても大きく減少していると言えます。
[画像2: https://prtimes.jp/i/107843/11/resize/d107843-11-f2f35bdc99fc6f342fee-3.jpg ]


3┃ハローワークの利用率について
有効求職者が減っている背景には、求職者側がハローワークを利用する割合が減っていることが挙げられます。
2015年はハローワークが41.3%、縁故(知人・友人等)が27.7%、求人サイトが24.2%と続き、ハローワークを使って応募をする求職者が最も多い結果となりました。それに対して、2020年は求人サイトが39.4%、ハローワークが34.3%、縁故(知人・友人等)が26.8%となっています。(図3)
この5年間で求人サイトを使って応募をする求職者が大幅に増え、ハローワークを逆転している状況が見て取れます。
[画像3: https://prtimes.jp/i/107843/11/resize/d107843-11-2da6b4c9ec4f58026b1a-0.jpg ]

企業側のハローワーク利用率についての調査では、2015年は65.7%、2020年は57.3%と減少傾向にありました。
その一方で、建設業の企業はいまだハローワークを利用している割合が高い状況です。2015年は62.4%、2020年は66.2%となり、この5年間で3.8ポイント増えています。(図4)
[画像4: https://prtimes.jp/i/107843/11/resize/d107843-11-92b0f0206efb47f9b491-2.jpg ]




まとめ

2022年11月の建設業における有効求人倍率は4.9倍、有効求職者数は6,812人となりました。産業全体と比較すると、建設業では仕事を探す求職者よりも、働き手が欲しい企業の数が圧倒的に上回っている状況が続いており、今後も厳しい人材不足が予想されます。

建設業での有効求職者が減っている背景には、求職者のハローワーク利用率が減っていることが挙げられます。2015年はハローワークが41.3%、求人サイトが24.2%、2020年はハローワークが34.3%、求人サイトが39.4%となりました。この5年間で、求人サイトが大きく逆転している状況です。
その一方で、募集をかける建設業の企業はいまだ、ハローワークを利用している割合が高くなっています。
2020年は66.2%となり、求人サイトや縁故を抜いて最も高い割合となりました。

以上のことから、この5年間で求職者側はハローワーク以外での応募、特に求人サイトを利用しての応募が大きく増えた一方で、建設業の企業側はハローワークでの募集割合がいまだに高く、双方が利用している媒体にミスマッチが生じている状況と言えます。
ハローワークを利用している求職者も一定数いることや、費用をかけずに求人募集を行える点から、もちろんハローワークを利用しての求人募集は行っていく方が良いでしょう。

ただ、求人サイトや人材紹介など、ハローワーク以外の方法で転職活動をする求職者が増えてきている現状から、今後ハローワークだけで採用を行っていくことは厳しい、というのが現状です。
企業は、自社の状況に応じて、様々な採用手法で求職者にアプローチしていく必要があるのではないでしょうか。


株式会社H&Companyについて

株式会社H&Companyは、電気設備業を営む当社代表の実家が東日本大震災で被災したことをきっかけに、【日本の生活インフラを守りたい】という想いから設立されました。
業界の人材不足を解消すべく、2012年に電気工事業界向けの求人サイト『工事士.com』の開設をスタート。業界初のサービスに挑戦し、電気工事に関連した資格・経験別の検索を実現した、専門性の高い業界に寄り添う求人サイトです。これまでに10,000社を超える企業様の採用をお手伝いさせていただいております。
私たち株式会社H&Companyは、サービス創造カンパニーとして、社会・生活インフラを支えている産業を支えたいと考えています。


会社概要


商号  :株式会社H&Company
代表者 :代表取締役 佐々木 貴志
所在地 :〒107-0062 東京都港区南青山2-11-16 METLIFE青山ビル8F
設立 :2011年3月
事業内容:Webサイトの企画・運営/工事士.com/施工管理求人.com
建設業界を応援する情報サイト/建設魂
建設業界専門のCMSサービス/BT-web
資本金  :22,000,000円
URL  :https://www.h-company.co.jp/



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株式会社H&Company 広報チーム
TEL :03-6447-4459
MAIL:press-info@h-company.co.jp

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