ダイキン工業　十河社長 兼 CEO　年頭あいさつ（要旨）　2023年　ダイキン工業グループ年頭方針

　本年は、経営環境の変化を更なる飛躍への絶好のチャンスと捉えて、実行に次ぐ実行で新たなテーマに挑戦していく年です。厳しい経済環境の一方、世の中では、カーボンニュートラルの実現にむけた動きが本格化するなど、我々の事業にとって追い風ともいえる産業・社会構造の変化が顕著になってきています。
　例えば、我々が得意とする低GWP冷媒、インバータ、ヒートポンプといった環境技術の重要性とニーズが益々高まっています。また、コロナ禍を経て、住宅やオフィスなどにおける屋内の空気質や換気に対する人々の意識も大きく変わりました。　
　こうした世の中の変化は、独自の環境技術を持つ我々にとって、事業成長と社会貢献を加速させる絶好のチャンスです。先行き不透明な環境であっても、こうしたチャンスを積極的に活かすために、次に挙げるような投資によって、グループの成長を加速させます。
●　空調・化学事業での需要拡大に先駆けた生産・開発拠点の増強・設立
●　事業領域の拡大や事業構造の転換にむけたM&Aの実行、および買収した企業での着実な計画達成とシナジー（相乗効果）創出の加速
●　スタートアップ企業をはじめとした産・官・学との連携のさらなる強化
　近年、企業には売上や利益の追求だけではなく、いかに社会的責任を果たしていくかが問われています。　当社グループは、社会の要請・期待に応え、新たな環境商品・システムの投入など、一層の環境貢献にも取り組み、社会価値の向上に努めていきます。
　当社グループは2024年に創業100周年を迎えます。本年は、当社独自の強みを最大限に発揮し、100周年のその先のさらなる成長・発展へ、新たな事業の創出に挑戦していく絶好のタイミングです。一人ひとりが変化を先取りし、挑戦・実行してほしいと思います。
　これまでの成果に自信を持ち、さらなる飛躍に挑戦して2024年につなげることで、創業100周年を明るく迎えたいと思います。

2023年　ダイキン工業グループ年頭方針の骨子

１．経営環境の変化はさらなる飛躍への絶好のチャンス、成果に自信を持ち、新たなテーマに挑戦しよう
２．いっそうの環境・社会貢献に取り組み、企業の社会的価値の向上に努めよう
３．2024年に迎える100周年の、その先の更なる成長・発展にむけ、
　 新規事業の創出に挑戦しよう