【西武池袋本店】第40回 日本伝統漆芸展
配信日時: 2022-12-30 10:30:00
伝統と現代感覚が生み出す漆芸作品を披露
■会期:2023年1月6日(金)~18日(水)
■会場:7階(南)=催事場A
■入場料:一般・大学生500円、高校生以下無料
※最終日1月18日(水)は当会場のみ午後4時にて閉場いたします。
漆芸は、世界に誇る日本の工芸の代表と言えます。漆は地球環境に優しい、持続可能性の高い天然素材です。日本人と漆の付き合いは縄文時代前期の7千年以上前に遡り、奈良時代以降は実用性を伴った優れた芸術品が制作されました。その後も時代ごとに創意工夫が加えられ、高度な漆芸技法が発達しました。
「日本伝統漆芸展」は、日本漆芸の伝統を基礎に、現代感覚に添った創造性ある作品を制作、発表することにより、心豊かな生活空間の創出を目指しています。さらに、技術の練磨、伝承や次世代の育成などを目標にしています。
2023年1月 第40回日本伝統漆芸展 実行委員長 山岸 一男
<列品解説>
■会期:2023年1月13日(金)~15日(日)
[1月13日(金)]内田 篤呉氏(MOA美術館館長)午後2時から
[1月14日(土)]山岸 一男氏(重要無形文化財保持者)午後1時から
[1月15日(日)]室瀬 和美氏(重要無形文化財保持者)午後1時から
[作品例]
[画像1: https://prtimes.jp/i/31382/1373/resize/d31382-1373-eb61fec1a86ca0213fab-0.jpg ]
[文部科学大臣賞]
水谷内 修(みずやち おさむ)/沈金箱「開闢」(ちんきんはこ「かいびゃく」)
サイズ:幅24.2×高さ8.5×奥行24.2cm
木胎/金粉、金箔、顔料、白金粉[沈金]
今回の主題は雪の壁。日本屈指の豪雪地帯で春の訪れとして多くの人を魅了する「雪の大谷」と言われる場所。人が大自然の中で生み出す造形を中心に、青や白の彩漆で箱全体を構成することから始めました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/31382/1373/resize/d31382-1373-272cfabb4877428c7c90-1.jpg ]
[東京都教育委員会賞]
奥井 美奈(おくい みな)/乾漆箱「滴り」(かんしつばこ「したたり」)
サイズ:幅13.5×高さ11.5×奥行34cm
乾漆/金粉、顔料[髹漆]
よく海、川、池など水辺を歩きます。気がつけば、水をテーマにした作品が多くなり、この作品も水にまつわる情景やイメージを重ね合わせて制作しました。
[画像3: https://prtimes.jp/i/31382/1373/resize/d31382-1373-a029448120c4e98a1a50-2.jpg ]
[朝日新聞社賞]
田中 義光(たなか よしみつ)/蒔絵箱「優しい風」(まきえばこ「やさしいかぜ」)
サイズ:幅13×高14×奥行13cm
木胎/金粉、銀粉、白蝶貝、金平目粉、乾漆粉[蒔絵]
暑さも和らぎはじめ、微風がとても心地良く感じられる夏の夕、透き通るピンクの色をした花を目にし、しばらく眺めていると蝶がひらひらと飛んで来ました。その時に感じた、爽やかな空気感や自然が作りだす美しさを表現したいと思い制作しました。
[画像4: https://prtimes.jp/i/31382/1373/resize/d31382-1373-7636075181348e1bffb3-3.jpg ]
[MOA 美術館賞]
北岡 省三(きたおか しょうぞう)/蒟醬箱「万華」(きんまばこ「ばんか」)
サイズ:幅14.2×高さ13×奥行22.7cm
木胎/金粉、パール粉[蒟醬]
昨年、彫漆で「万華」を制作しました。その時、より繊細に、また、華麗に仕上げたいと思い、今回は蒟醬技法で取り組みました。華と唐草をデザインし、箱に構成を考え、全体の金と黒のバランスを意識することで優美さを表現し、随所に青緑をちりばめることで華やかさを際立たせました。
[画像5: https://prtimes.jp/i/31382/1373/resize/d31382-1373-c53177a1f235c2878897-4.jpg ]
[日本伝統漆芸展第40回記念賞]
清水 康志(しみず やすし)/乾漆合子「花ひらく」(かんしつごうす「はなひらく」)
サイズ:径24.5×高さ11.5cm
乾漆/麻布[髹漆]
明け方の蕾から花へ開きはじめる様子を表現できたらと思い制作を始めました。特定の花というよりはイメージを優先して形にしました。花びらから脚への形状はとても迷い苦労しましたが納得のいくものになりました。
[画像6: https://prtimes.jp/i/31382/1373/resize/d31382-1373-7bce4a5629c5dd4ea37f-5.jpg ]
[奨励賞 石川県輪島漆芸美術館賞]
松原 弘明(まつばら ひろあき)/彫漆香合「双蝶」(ちょうしつこうごう「そうちょう」)
サイズ:径5.4×高さ7.4cm
木胎/顔料[彫漆]
アサギマダラは瀬戸内の島々では春と秋に季節を告げる蝶として非常に身近な生き物です。この小さな身で北は北海道、南は台湾まで2,000キロも旅をする蝶で、その驚異的な能力と生命の神秘さに心引かれ、モチーフとしました。
[画像7: https://prtimes.jp/i/31382/1373/resize/d31382-1373-dfcf4171094e89076a40-6.jpg ]
[奨励賞 高松市美術館賞]
辻 孝史(つじ たかし)/籃胎葡萄文奧賽羅盤(らんたいぶどうもんおせろばん)
サイズ:幅29×高さ5.5×奥行31cm
籃胎/金粉、夜光貝、顔料[蒔絵、螺鈿]
江戸時代の婚礼調度に欠かせない遊戯具三面盤をヒントに、オセロ盤制作に挑戦しました。モチーフは昨今の世界情勢を憂い、聖書で平和と繁栄を意味する葡萄にしました。盤の板、本体、オセロの石を竹ひごを編んで胎とする籃胎で作り、盤板を反転させて遊ぶ構造とし、盤面は擦れを想定して、緑色の乾漆仕上げに、目盛は螺鈿。石は葡萄の実をイメージした色で、石が反転する度に、マスカットと巨峰が楽しめる遊び心を込めました。
[画像8: https://prtimes.jp/i/31382/1373/resize/d31382-1373-05175e14add68f22b32c-7.jpg ]
[奨励賞 会津若松市長賞]
塚田 美里(つかだ みさと)/沈金箱「冬萌」(ちんきんはこ「ふゆもえ」)
サイズ:幅21.8×高さ13.3×奥行14.9cm
木胎/白金箔、白金粉[沈金]
冬が終わりを迎えるころ、白木蓮の新芽はふわふわの毛を纏っています。愛らしさの中に生命が宿るその姿を表現したいと思い制作しました。背景には名残雪が舞っており、プラチナの冷たい印象の彩色で仕上げましたが、温かい息吹を感じていただければ幸いです。
[画像9: https://prtimes.jp/i/31382/1373/resize/d31382-1373-0dd723fa4b682c6211cf-8.jpg ]
[日本伝統漆芸展新人賞]
馬莉(まり)/乾漆螺鈿蒔絵飾箱「夏華」(かんしつらでんまきえかざりばこ「かか」)
サイズ:径17.5×高さ12.5cm
乾漆/金粉、銀粉、夜光貝、白蝶貝、金[研出蒔絵、螺鈿、平文]
乾漆の造形技法と、螺鈿や蒔絵の加飾技法を組み合わせて、漆、螺鈿、金粉、銀粉の異なる質感で、夏の夜に草むらに寝転んで植物の隙間から星を見あげたときに見える風景を表現したいと思いました。
西武池袋本店
住所:〒171-8569 東京都豊島区南池袋1-28-1
電話番号:03-3981-0111(大代表)
営業時間:10:00~21:00 *日・祝休日は~20:00(不定休)
*最新の営業時間はHPで確認ください。→ https://www.sogo-seibu.jp/ikebukuro/
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