三菱造船と商船三井が協業、船舶によるCO2輸送技術の開発を促進
配信日時: 2021-11-10 14:00:00
TOKYO, Nov 10, 2021 - ( JCN Newswire ) - 三菱重工グループの三菱造船株式会社(社長:北村 徹、本社:横浜市西区、以下、三菱造船)は、株式会社商船三井(社長:橋本 剛氏、本社:東京都港区、以下、商船三井)と実施していた液化CO2輸送船(LCO2船)に関するコンセプトスタディーをこのほど完了しました。液化ガス輸送船(LPG・液化石油ガス輸送船、LNG・液化天然ガス輸送船)建造で蓄積した三菱造船の高度なガスハンドリング技術と、多種多様な船舶の運航に関する商船三井の豊富な知見を統合し、グローバルに需要拡大が見込まれる船舶によるCO2輸送技術の開発を促進します。
CO2を回収して転換利用や貯留を行うCCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage)は、カーボンニュートラル社会を実現するための有効な手段として注目されており、そのバリューチェーンにおいてLCO2船は、液化されたCO2を貯留および利用する拠点まで輸送する役割を担うものとして、将来的な需要の拡大が期待されています。
三菱造船は、三菱重工グループが戦略的に取り組むエナジートランジション(低環境負荷エネルギーへの転換)の一環として、LCO2船の開発とその事業化を積極的に推進しており、これまでの液化ガス輸送船建造で培った技術や知見を結集し、海洋システムインテグレーターとして海の脱炭素化実現を目指しています。今回の協業は、CCUSバリューチェーンにおいて欠かすことのできないCO2輸送分野で、CO2エコシステムの構築に大きく寄与することが期待されます。
商船三井は2021年3月、欧州で産業向けLCO2船を30年以上管理するラルビック・シッピング社(Larvik Shipping AS、本社:ノルウェー、以下、LS社)への出資により、液化CO2海上輸送事業に参画しています。今回の協業は、商船三井がこれまで培ってきた安全運航の知見とLS社のノウハウおよび実績を統合し、顧客ニーズに沿ったLCO2船の実現に向けて検討を実施したものです。
三菱造船は、今回の商船三井との協業を通じ、CCUSバリューチェーン構築に必要なLCO2船に関する各種技術の開発に引き続き尽力し、カーボンニュートラル社会の実現に向けて貢献していきます。
三菱重工グループについて
三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 モビリティの電化・知能化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。www.mhi.com/jp
本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://www.mhi.com/jp/news/211110.html
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