高生分解性酢酸セルロース「CAFBLO(TM)」が「OK biodegradable MARINE」の認証を取得
配信日時: 2021-09-27 13:00:00
-森から海に還る環境素材-
株式会社ダイセル(本社:大阪市北区、代表取締役社長:小河義美)は、2021年8月に高生分解性酢酸セルロース「CAFBLO™(キャフブロ)」が、海洋生分解性を証明する国際認証「OK biodegradable MARINE」を取得したことをお知らせいたします。このたびの認証取得は、工業用コンポストで安全に生分解することを証明する国際認証「OK compost INDUSTRIAL」に加え、二つ目の生分解性認証取得となります。
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■環境にやさしい天然素材「酢酸セルロース」
酢酸セルロースは、植物由来の「セルロース」と自然界に存在する「酢酸」を原料として製造される、天然由来かつ生分解性を持った環境にやさしい素材です。使用後の酢酸セルロースは、最終的に水と二酸化炭素に生分解されます。また、非可食性の素材を主原料としているため、将来懸念される食糧問題に対して影響を与えません。
当社は長年培ったセルロース化学技術を応用し、より生分解しやすい分子構造を見いだし、従来製品の品質を保ったまま、特に海洋での生分解速度をさらに高めた新製品「CAFBLO™」を開発しました。
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図.酢酸セルロース(開発品、従来品)の海洋生分解性(対セルロース)
(performed in accordance with the requirements of the OK biodegradable MARINE certification scheme of TÜV Austria).
■海洋プラスチックごみ問題の解決策に
人間が出す大量のプラスチックゴミによる海洋汚染により、漁業や海洋生態系への影響、人の健康への懸念などが、近年、大きな社会的課題となっています。当社は酢酸セルロースおよび高生分解性酢酸セルロース「CAFBLO™」の普及を通じてこの社会的課題の解決を目指します。
酢酸セルロースは、メガネフレーム、繊維、液晶保護フィルム、化粧品など人々の生活の中で広く利用されている素材です。可塑剤を加えることで、他のプラスチック同様に熱成型も可能となります。今後も、当社はパートナー企業や自治体と協力し、海洋への流出が懸念されるさまざまな製品へ酢酸セルロースおよび高生分解性酢酸セルロース「CAFBLO™」が採用されるよう用途開発を進めています。
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