ニチダイ、通期営業益を約3倍に上方修正、全3事業が黒字・年間配当も倍増
(上方修正・増配)
■経常益は従来予想の6.6倍、金型・フィルタが伸長し中間期は営業黒字転換
ニチダイ<6467>(東証スタンダード)は11月2日、2027年3月期の通期連結業績予想の上方修正と増配を発表した。営業利益は従来予想の1億5000万円から4億5400万円へ202.7%増額し、約3.0倍とした。経常利益も6300万円から4億1700万円へ561.9%増額し、約6.6倍となる。売上高は116億5000万円から126億円へ引き上げ、親会社株主に帰属する当期純利益は1000万円から4億200万円に修正した。前期は営業損失4億800万円、経常損失4億4600万円、最終損失7億5400万円で、今期は各利益とも黒字転換を見込む。
同時発表の2026年4~9月期連結決算は、売上高が前年同期比11.1%増の62億2600万円、営業利益が2億5400万円(前年同期は2億3800万円の赤字)、経常利益が2億9700万円(同2億1500万円の赤字)、中間純利益が3億4200万円(同3億3100万円の赤字)だった。金型事業は国内向けが増加して売上高16.6%増の26億100万円、フィルタ事業は国内外とも伸びて同28.0%増の15億4400万円。精密部品事業は4.0%減の20億8000万円ながら、3事業すべてでセグメント利益が黒字となった。
■受注残高は37億円超、最終益には税効果も寄与
増収や製品構成の改善、固定費削減が採算改善につながった。中間期末受注残高は前年同期末比約37.1%増の37億3853万円に拡大した。一方、中間純利益には繰延税金資産の回収可能性の見直しに伴う法人税等調整額(益)約1億2100万円と、固定資産売却益約5900万円が寄与している。通期予想に対する中間期の営業利益進捗率は約56.0%、経常利益は約71.2%で、下期も本業の改善を持続できるかが焦点となる。
中間配当は従来予想の2円から4円に引き上げ、期末予想4円と合わせた年間配当は8円。従来予想の6円から2円増額し、前期実績4円からは倍増する。11月2日の株価は一時426円まで上昇して年初来高値を更新し、終値は前週末比29円高の375円。会社の修正予想を基にした今期予想PERは約8.4倍、配当利回りは約2.13%、9月末時点の自己資本を用いたPBRは約0.31倍となる。黒字の定着と増配継続の可能性が株価評価の焦点となる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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