29日の中国本土市場概況:ハンセン1.2%高で続伸、ハイテク株に買い

2023年8月29日 17:12

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記事提供元:フィスコ

*17:12JST 29日の中国本土市場概況:ハンセン1.2%高で続伸、ハイテク株に買い
29日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比37.25ポイント(1.20%)高の3135.89ポイントと続伸した。


前日の好地合いを継ぐ流れ。中国当局の株式市場活性化策が引き続き材料視されたほか、米国の利上げサイクル終了期待も支えとなった。米中関係の悪化懸念もやや後退。半導体など先端技術を巡る対立が続く中、米国のレモンド米商務長官と中国の王文涛・商務部長は28日に北京で会談し、貿易や投資に関する問題の解決に向けた協議の場を新設することで合意した。中国景気の先行き不安が根強い中、指数は早い時間に弱含む場面がみられたものの、徐々に上げ幅を広げている。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、ハイテク関連の上げが目立つ。薄膜コンデンサー中国最大手の廈門法拉電子(600563/SH)が6.7%高、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が4.4%高、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が3.3%高、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が3.1%高、IC設計の上海韋爾半導体(603501/SH)が2.3%高で引けた。


湖南方盛製薬(603998/SH)が3.1%、薬明康徳(603259/SH)が2.6%ずつ上昇した。消費関連株、不動産株、インフラ関連株、素材株、運輸株なども買われている。


半面、エネルギー株はさえない。エン鉱能源(600188/SH)が1.8%、中国石油化工(600028/SH)が1.6%、陝西煤業(601225/SH)が1.5%、中国石油天然気(601857/SH)が1.0%ずつ下落した。公益株、金融株も売られている。


一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が3.63ポイント(1.44%)高の255.10ポイント、深センB株指数が14.29ポイント(1.25%)高の1157.99ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《CS》

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