米国株見通し：下げ渋りか、年内利下げ期待で買戻しも

*13:43JST 米国株見通し：下げ渋りか、年内利下げ期待で買戻しも
（13時40分現在）

S&P500先物　　　　　　4,151.50（+7.75）
ナスダック100先物　　13,486.50（+40.00）

米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は小幅高、NYダウ先物は30ドル高。長期金利は低水準で推移し、本日の米株式市場は買い先行となりそうだ。

11日の主要3指数はまちまち。序盤の軟調地合いから下げ渋る展開となり、ナスダックは小幅続伸、ダウは221ドル安の33309ドルと4日連続で下げた。この日発表された生産者物価指数（PPI）は前月比でプラスに転じ、連邦準備制度理事会（FRB)当局者の発言でインフレ高止まりが意識された。また地域銀パックウエスト・バンコープの大幅預金流出が不安視され、ダウの戻りを抑制。半面、ハイテクへの買いが相場を支えた。

本日は下げ渋りか。金融機関の経営不安は収束せず、引き続き銀行株の値動きが注視される。また、債務上限問題でホワイトハウスと議会の協議は進展しておらず、不透明感からリスク資産は買いづらい。一方、今週発表された物価関連統計は前年比の伸びが鈍化しているため、FRBの年内利下げ期待が指数の下げを弱めそうだ。当局者はインフレ抑止に前向きな姿勢を崩していないが、今晩のミシガン大学消費者信頼感にらみだろう。《TY》