日経平均は67円安でスタート、ニデックやりそなHDなどが下落

2023年4月21日 09:31

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記事提供元:フィスコ


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;28590.55;-67.02TOPIX;2032.17;-7.56


[寄り付き概況]

 21日の日経平均は67.02円安の28590.55円と反落して取引を開始した。前日20日の米国株式市場は下落。ダウ平均は110.39ドル安の33786.62ドル、ナスダックは97.67ポイント安の12059.56で取引を終了した。地銀の決算が低調で預金の減少が明らかになると金融不安が再燃し、下落して始まった。経済指標が予想を下回り景気後退懸念もさらなる重しとなり、終日軟調に推移した。終盤にかけ、AT&Tの下落も一段の重しとなり、下げ幅を拡大して終了した。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が下落したことが東京市場の重しとなった。また、外為市場で1ドル=134円00銭台と、昨日15時頃と比べ60銭ほど円高・ドル安に振れたことが、東京市場で輸出株などの買い手控え要因となった。さらに、日経平均はこのところ年初来高値近辺で推移していることから、週末ということもあり、利益確定売りが出やすかった。一方、昨日の海外市場で米長期金利が低下し、東京市場でグロース(成長)株などの株価を支える要因となった。また、来週から発表が本格化する主要企業の3月期決算への関心が高まる中、決算に対して期待する投資家もあり、株価下支え要因となったが、寄付き段階では売りが優勢だった。なお、取引開始前に発表された3月の全国消費者物価指数(CPI)は、生鮮食品を除く総合指数が前年同月比3.1%上昇した。QUICKがまとめた市場予想の中央値は同3.1%上昇だった。今日は楽天銀行<5838>が東証プライムに上場した。

 セクター別では、銀行業、輸送用機器、非鉄金属、鉱業、精密機器などが値下がり率上位、化学、小売業、その他製品が値上がりしている。東証プライムの売買代金上位では、ニデック<6594>、りそなHD<8308>、ソシオネクスト<6526>、ルネサス<6723>、日産自<7201>、ホンダ<7267>、トヨタ<7203>、住友鉱<5713>、みずほ<8411>、HOYA<7741>、OLC<4661>、シマノ<7309>、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>などが下落。他方、メルカリ<4385>、アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>、資生堂<4911>、SUMCO<3436>、レーザーテック<6920>、信越化<4063>などが上昇している。 《CS》

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