米国株見通し:下げ渋りか、今週末の雇用統計を見極め

2023年4月5日 13:55

印刷

記事提供元:フィスコ

*13:55JST 米国株見通し:下げ渋りか、今週末の雇用統計を見極め
(13時40分現在)

S&P500先物      4,129.00(0.00)
ナスダック100先物  13,216.25(-2.75)


米株式先物市場でS&P500先物は変わらず、ナスダック100先物は小幅安、NYダウ先物は10ドル高。長期金利は下げ渋り、本日の米株式市場は高安まちまちとなりそうだ。


4日の主要3指数は下落。序盤から軟調地合いとなり、ナスダックは続落、ダウは198ドル安の33402ドルと5日ぶりにマイナスへ転じた。この日発表されたJOLTS求人件数は予想を下回り、約2年ぶりの低水準に減少。1人当たりの求人件数も低下し、景気減速懸念による売りが先行。連邦準備制度理事会(FRB)による引き締め長期化観測の後退で長期金利は低下したが、前週の反動により調整の売りが広がり指数を押し下げた。


本日は下げ渋りか。足元で発表された経済指標は弱さが目立ち、先行き不透明感が広がりやすい。今晩のADP雇用統計は民間部門雇用者数が前月から減少が予想され、労働市場の縮小が警戒される。ISM非製造業景況指数も前回を下回るとみられ、今月末の1-3月期国内総生産(GDP)への影響を見込んだ売りが強まる見通し。ただ、FRBのタカ派方針は後退するとの安心感もあり、売り一巡後は7日の雇用統計を見極める展開となろう。《TY》

関連記事