4日の中国本土市場概況:上海総合0.5%高で4日続伸、バイオ製薬株に買い

2023年4月4日 17:10

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記事提供元:フィスコ

*17:10JST 4日の中国本土市場概況:上海総合0.5%高で4日続伸、バイオ製薬株に買い
4日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比16.16ポイント(0.49%)高の3312.56ポイントと4日続伸した。終値ベースで3月6日以来、約1カ月ぶりに心理的節目の3300ポイントを回復している。


前日までの好地合いを継ぐ流れ。先端分野を巡る米中摩擦を背景に、独自技術の確立と製品の国産化に向けて、当局が産業支援策を継続するとの思惑が続いた。ただ、米中対立の警戒感も同時に意識され、上値は限定されている。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、バイオ製薬関連の上げが目立つ。医薬品の製造・販売の健民薬業集団(600976/SH)がストップ高。中医薬メーカーの浙江康恩貝制薬(600572/SH)が8.6%高、人体・動物用医薬品の湖南方盛制薬(603998/SH)が8.4%高で引けた。


造船関連の銘柄もしっかり。中船科技(600072/SH)が3.0%高、中国船舶重工(601989/SH)が2.6%高、江蘇亜星錨鏈(601890/SH)が2.6%高で取引を終えた。


醸造関連も買われた。重慶ビール(600132/SH)が3.4%高、金楓酒業(600616/SH)が3.1%、青島ビール(600600/SH)が2.7%ずつ上昇した。道路・橋梁、対外貿易、金融、交通運輸、食品株なども買われている。半面、家電、発電設備、プラスチックが売られた。


一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数が0.56ポイント(0.19%)安の296.18ポイント、深センB株指数が2.82ポイント(0.24%)高の1198.45ポイントで終了した。


なお、本土市場は5日、清明節のため休場となる(6日から取引再開)。

亜州リサーチ(株)《CS》

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