サムティ 22年11月期は2ケタ増収増益、不動産開発事業の売上・利益ともに好調に推移

2023年4月3日 15:12

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記事提供元:フィスコ

*15:12JST サムティ---22年11月期は2ケタ増収増益、不動産開発事業の売上・利益ともに好調に推移
サムティ<3244>は31日、2022年11月期連結決算を発表した。売上高が前期比42.0%増の1,284.70億円、営業利益が同48.8%増の140.83億円、経常利益が同78.2%増の144.41億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同8.5%増の108.66億円となった。

不動産開発事業の売上高は前年同期比89.1%増の734億円、営業利益は同58.5%増の156億円となった。自社ブランド「S-RESIDENCE」シリーズ等の企画開発・販売を行っている。当年度は、54物件、734億円の販売用不動産を販売した。

不動産ソリューション事業の売上高は同22.8%減の286億円、営業利益は同29.1%増の39億円となった。同事業は収益不動産等の取得・再生・販売を行っている。当年度は、37物件、286億円の賃貸マンション及び、オフィスビルを販売した。

海外事業の売上高は74億円(前年同期は5億円の売上高)、営業損失は5億円(同2億円の利益)となった。海外における投資、分譲住宅事業を行っている。前年度より販売を開始したベトナム国ハノイ市におけるスマートシティ分譲住宅事業プロジェクトは、コロナ禍においても販売が順調に進捗している。なお、本プロジェクト4棟のうち、1棟について、顧客への引渡を開始している

不動産賃貸事業の売上高は同9.5%増の87億円、営業利益は同10.3%増の41億円となった。同事業はマンション、オフィスビル、商業施設の賃貸を行っている。当年度において物 件取得が順調に推移し、51物件、約310億円の収益物件を取得したほか、51物件(自社ブ ランド「S-RESIDENCE」シリーズ)、約586億円の開発物件を竣工した。

ホテル賃貸・運営事業の売上高は同136.1%増の63億円、営業損失は27億円(前年同期は25億円の損失)となった。同事業はホテルの賃貸及び運営管理を行っている。当年度において、「エスペリアホテル福岡中洲(福岡市博多区)」、「アロフト大阪堂島(大阪市北区)」、ネスタリゾート神戸内にある「ホテル ザ・パヴォーネ(兵庫県三木市)」等をはじめとした保有・運営ホテルは19物件となった。(2022年12月には「メルキュール飛騨高山(岐阜県高山市)」が開業し、足元の保有・運営ホテルは20物件となっている)。しかし、新型コロナウイルス感染症の状況は、第3四半期中に感染が再拡大し、観光目的の入国者数も、未だコロナ禍前の水準まで回復していないこともあり、当事業は、通期で営業損失を計上している。第4四半期においては、全国旅行支援の開始や、訪日外国人観光客の増加により、保有・運営ホテルの稼働率、客室単価は回復傾向にある。なお、「ホテルサンシャイン宇都宮(栃木県宇都宮市)」及び、「エスペリアホテル長崎(長崎県長崎市)」について、栃木県、長崎県より宿泊療養施設確保の要請があり、同社グループとして、企業の社会的責任及び地
域社会への貢献の観点から本要請を受け入れ、それぞれ一棟全体を療養施設として両県に賃貸していたが、「エスペリアホテル長崎」は、2022年10月1日より、通常営業を再開した。「ホテルサンシャイン宇都宮」も、栃木県と協議のうえ、宿泊療養施設としての賃貸を終了し、2023年4月1日より通常営業を再開する予定。

不動産管理事業の売上高は同17.8%増の38億円、営業利益は同40.9%増の7億円となった。同事業はマンション、オフィスビル、商業施設の管理を行っている。

2023年11月期通期については、売上高が前期比28.4%増の1,650.00億円、営業利益が同27.8%増の180.00億円、経常利益が同23.8%減の110.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同44.8%減の60.00億円を見込んでいる。《SI》

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