今日の為替市場ポイント:◆ユーロ編◆新たな円買い材料が提供されない場合、目先的に143円を挟んだ水準で推移する可能性

2023年2月24日 08:11

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記事提供元:フィスコ

*08:11JST 今日の為替市場ポイント:◆ユーロ編◆新たな円買い材料が提供されない場合、目先的に143円を挟んだ水準で推移する可能性
ユーロ・ドルは、1.0341ドル(2017/01/03)まで下落したが、1.2537ドル(2018/01/25)まで上昇。英国民投票で欧州連合(EU)からの離脱が決定し、ユーロ・円は一時109円57銭(2016/06/24)まで急落。その後137円50銭(2018/2/2)まで買われたあと、長く伸び悩んだが、政策金利の引き上げなどによって148円40銭(2022/10/21)まで上昇。次回の欧州中央銀行(ECB)理事会で0.50ptの追加利上げが決定されることは織り込み済みだが、その後については見方が分かれている。金利据え置きの予想は多いものの、インフレ率がすみやかに低下する可能性は低いため、政策金利の引き下げは2024年以降になるとの見方が増えている。新たな円買い材料が提供されない場合、目先的にユーロ・円は143円を挟んだ水準で推移する可能性がある。

【ユーロ売り要因】
・ECBによる利上げは次回が最後となる可能性
・欧州諸国の財政悪化、景気後退入りのリスク増大
・日銀は現行の金融緩和策を修正する可能性

【ユーロ買い要因】
・ECBによる追加利上げで日欧金利差拡大予想
・ユーロ圏のインフレ率は高止まりの様相
・米国の利上げペースは減速《CS》

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