注目銘柄ダイジェスト(前場):シルバーライフ、フリークHD、高島屋など

2022年12月27日 12:11

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記事提供元:フィスコ

*12:11JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):シルバーライフ、フリークHD、高島屋など
VTHD<7593>:480円(-11円)
大幅反落。株主優待制度の変更を発表している。カタログギフト及び株主優待券の2種の株主優待を実施してきたが、このうちカタログギフトの贈呈を廃止する。これまでは1000株以上の株主に対して5000円相当のカタログギフトを贈呈していた。配当による利益還元を充実させていく方針に変更。23年3月期末配当金は従来計画11.5円から12円に今回引き上げているが、トータル利回りの低下をマイナス視する動きが先行。


象印マホービン<7965>:1590円(-50円)
反落。前日に22年11月期の決算を発表、営業利益は46.6億円で前期比27.1%減益となり、従来予想の50億円をやや下回る着地になっている。また、23年11月期は39億円で同16.4%減と2ケタ減益基調が続く見通しに。原材料費高騰や円安による原価率の上昇を見込んでいるもよう。新中期計悪では25年11月期営業利益72億円と高い目標が示されているものの、今期の減益見通しをネガティブ視する動きが先行へ。


しまむら<8227>:12560円(-390円)
大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は445億円で前年同期比14.9%増益、9-11月期も156億円で同16.3%増と順調推移が続く形になっている。コンセンサスは5億円程度上振れとみられる。販売が順調に推移しているほか、粗利益率なども改善傾向になっている。ただ、通期計画の521億円、前期比5.3%増の据え置きなども含め、決算サプライズは限定的、株価も高値圏にある中で短期的な出尽くし感なども先行の形に。


シルバーライフ<9262>:1608円(-384円)
大幅反落。12月9日に発表している第1四半期決算の遡及修正を発表している。3.1億円としていた営業利益は2.5億円、前年同期比2.4倍に下方修正。新規商品における商品棚卸の計上ミスで在庫が過大計上されていたようだ。会社側では社長、管理部長の役員報酬減額を発表している。第1四半期決算後に株価が急伸、前日も高値更新となっていたことで、業績大幅上振れ期待の後退に対する失望感が強まる形へ。


高島屋<8233>:1848円(+140円)
大幅続伸。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は229億円で前年同期比240億円の損益改善となり、通期予想は従来の255億円から285億円、前期比6.9倍の水準に上方修正している。一過性の大口受注があったほか、円安進行で海外グループ会社の円建てでの押し上げ効果もあるもよう。第3四半期実績は事前に伝わった観測報道も上回る水準であり、上方修正値もコンセンサス水準を上振れ。本日は他の百貨店各社も買い優勢に。


ポート<7047>:1059円(+39円)
大幅に7日ぶり反発。チェンジ<3962>と共同で経済産業省東北経済産業局主催のオンライン就活イベントの集客支援を行うと発表している。同イベントは岩手県中小企業団体中央会が受託・運営を行っており、北東北で就職を希望している学生や一般求職者が北東北3県の優良企業24社と出会うことができるオンライン就職フェア。また、チェンジとWEB3.0技術を活用した地方×DX事業の検討も開始したとしている。


メタリアル<6182>:1152円(+66円)
大幅に続伸。東証から新たに貸借銘柄に選定されたと発表し、好感されている。選定日は27日で、同日売買分から実施。メタリアルは「当社株式の流動性及び需給関係の向上を促進し、売買の活性化と公正な株価形成に資するもの」とコメントしている。同社株は11月17日に直近高値(1345円)を付けた後は軟調に推移し、一時200日移動平均線を下回ったことから自律反発に対する期待も買いを支えているようだ。


フリークHD<6094>:1655円(+155円)
大幅に3日続伸。一部メディアが三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>子会社の三菱UFJ銀行が「フィンテック企業のカンム(東京・渋谷)を傘下に収め、数年後に後払い機能を持たせたデビットカードの発行を始める」と報じ、材料視されている。カンムはフリークアウト・ホールディングスの投資先で、同社は「様々な戦略の検討を行っていることは事実だが、現時点で当社として決定した事実はない」とコメントしている。《ST》

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