うるう秒廃止へ

2022年11月22日 17:06

印刷

記事提供元:スラド

「うるう秒」が2035年までに廃止されることが決定した。11月18日にパリ郊外で開催された度量衡総会 (CGPM) で投票により決定されたという。CNETの記事によると、地球の時間が協定世界時(UTC)と一致しない場合も、うるう秒が適宜追加されることはなくなるが、BIPMの投票では調整の可能性が残されているとしている(CGPM資料[PDF]natureCNET)。

うるう秒は1972年以来、地球の自転の遅れを埋め合わせるために挿入されてきたが、地球の自転次第のため予測できない部分が多い。結果としてうるう秒の採用によってGPSや通信、エネルギー伝送など重要なデジタルインフラに深刻な誤動作をもたらすリスクがあるとして、MetaとGoogleといった大手IT企業など廃止を求めていた。過去にはうるう秒の調整をきっかけとしてRedditの大規模障害が発生したり、航空予約サービスに影響が出たこともある。 

スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | テクノロジー | 地球

 関連ストーリー:
2022年6月29日は1日が観測史上最も短かった 2022年08月12日
Meta、うるう秒廃止を呼びかけ 2022年07月28日
地球の自転が加速。史上初の1秒引く「負のうるう秒」検討中 2021年01月14日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事