日経平均は24円安でスタート、日東電やキヤノンなどが下落

2022年10月27日 09:42

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記事提供元:フィスコ

[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;27407.23;-24.61TOPIX;1916.86;-1.35


[寄り付き概況]
 27日の日経平均は24.61円安の27407.23円と4日ぶり反落して取引を開始した。前日26日の米株式市場で、ダウ平均は2.37ドル高の31839.11ドル、ナスダックは228.12ポイント安の10970.99で取引を終了した。9月の卸売在庫の伸びの鈍化や新築住宅販売件数の減少を受け景気減速を懸念し、売りが先行した。その後、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ減速見通しが強まり、長期金利がさらに低下したほか、ビザの好決算を好感した買いが下値を支えダウは上昇に転じた。ナスダック総合指数は昨日引け後に発表されたアルファベットやマイクロソフトの弱い決算に失望した売りに押され大幅安となった。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場でナスダック総合指数が2%を超す下げとなったことが東京市場の株価の重しとなった。また、日経平均が昨日までの3日続伸で500円を超す上げとなったことから短期的な利益確定売りが出やすかった。さらに、外為市場で1ドル=146円10銭台と昨日15時頃に比べ1円90銭ほど円高・ドル安に振れたことが東京市場で輸出株などの買い手控え要因となった。一方、昨日の米株式市場でダウ平均は伸び悩み小幅な上昇にとどまったが、前日までの3日間で1500ドルを超す上げとなった後にしては底堅いとの見方があり、東京市場の株価の支えとなった。また、今週から国内主要企業の4-9月期決算発表が本格化していることから、好業績銘柄への関心が高まっていることも株価下支え要因となったが、寄付き段階では売りが優勢だった。なお、取引開始前に発表された対外及び対内証券売買契約などの状況(週間)によると、海外投資家は10月16-22日に国内株を3週ぶりに売り越した。売越額は3566億円だった。今日は、FCE Holdings<9564>が東証スタンダードに上場した。

 セクター別では、海運業、繊維製品、建設業、化学、銀行業などが値下がり率上位、鉱業、石油石炭製品、ゴム製品、機械、陸運業などが値上がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、日東電<6988>、キヤノン<7751>、アサヒ<2502>、ZHD<4689>、サイバー<4751>、ダブル・スコープ<6619>、ルネサス<6723>、富士通<6702>、ソフトバンク<9434>、NTT<9432>、日本郵船<9101>、三井住友<8316>、トヨタ<7203>、OLC<4661>などが下落。他方、日立建<6305>、コマツ<6301>、エーザイ<4523>、オムロン<6645>、INPEX<1605>、住友鉱<5713>、キーエンス<6861>、日本電産<6594>、ファナック<6954>、シマノ<7309>、JR東<9020>、ダイキン<6367>、オリンパス<7733>、レーザーテック<6920>などが上昇している。《FA》

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