日経平均は3日ぶり反発、米株高が支えとなるも朝高の後は伸び悩み

2022年10月24日 15:30

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記事提供元:フィスコ

*15:30JST 日経平均は3日ぶり反発、米株高が支えとなるも朝高の後は伸び悩み
日経平均は3日ぶり反発。先週末21日の米株式市場でNYダウは3日ぶり大幅反発。ウォールストリート・ジャーナル紙が、連邦準備制度理事会(FRB)が11月連邦公開市場委員会(FOMC)で0.75ptの利上げを行った後、利上げペース減速を協議する可能性を報じたため、12月FOMCでの利上げ幅縮小の思惑が強まり、ダウ平均は上げ幅を拡大した。米株高を受けた今日の日経平均は342.42円高でスタートした。取引開始後、中国の新指導部の正式発足を受けた香港株が大幅に下げたことなどが重しとなり、日経平均は前場の中頃からは売りに押される場面が目立った。後場は、日経平均が一段と伸び悩んだ後、やや様子見ムードが広がったが、取引終了にかけてはさらに上げ幅を縮める展開となった。

大引けの日経平均は前日比84.32円高26974.90円となった。東証プライムの売買高は10億3097万株、売買代金は2兆6027億円だった。セクターでは海運業、非鉄金属、ゴム製品などが上昇。一方、不動産業、陸運業、小売業が下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の49%、対して値下がり銘柄は46%となった。

個別では、ローム<6963>、コマツ<6301>、WSCOPE<6619>、SMC<6273>、リクルートHD<6098>、ディスコ<6146>、信越化<4063>、キーエンス<6861>、エムスリー<2413>、レーザーテック<6920>、三菱UFJ<8306>、第一生命HD<8750>が高く、アドバンテスト<6857>など半導体関連株、SHIFT<3697>などグロース株、商船三井<9104>など海運株、住友鉱<5713>など非鉄株などが上げた。個別の材料では、業績予想を上方修正した東映アニメ<4816>、モリ工業<5464>、自社株買いを発表したシーアールイー<3458>などが上げた。また、今日決算発表を予定している日本電産<6594>も期待感から買われた。

一方、ファーストリテ<9983>、エーザイ<4523>、NTT<9432>、ANA<9202>が安く、菱地所<8802>など不動産株、高島屋<8233>など百貨店株、京急<9006>など電鉄株などが下げた。個別の材料では、業績予想を下方修正したプリマハム<2281>、リオン<6823>、月次営業利益が減益となった神戸物産<3038>、業績・配当予想上方修正と自社株買いを発表したが上半期決算が予想を下回った東製鉄<5423>が下げた。また、業績予想を上方修正したKeyHolder<4712>、大東建託<1878>、ダイハツデイ<6023>や、好調な月次売上高を発表した西松屋チェ<7545>なども材料出尽くし感から軟調な展開となった。《FA》

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