プラチナの800ドル台は割安 サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)

2022年9月29日 17:36

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記事提供元:フィスコ

*17:36JST プラチナの800ドル台は割安 サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)
皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回は、プラチナについてのレポートを紹介します。

陳さんはまず、『プラチナの800ドル台は割安』と述べています。

続けて、『ドル高と金利高が進み、ドル建て貴金属には逆風が吹いている』とし、『NY金は1630ドル台まで下落し、プラチナも850ドルを下回った』と伝えています。

また、『代表的な国際商品指数であるCRB指数は年初来高値から、およそ2割下落している。インフレはピークを過ぎた可能性もあるが、FRB高官からは「タカ派」発言が相次いだ。シカゴ連銀のエバンズ総裁は、FRBが政策金利を4.50~4.75%に引き上げる必要があると述べ、セントルイス連銀のブラード総裁は、政策金利を年末までに4.50%程度まで引き上げるというFRBの計画によって、米金融政策は「制約的な」水準になり、景気減速とインフレ鈍化をもたらすと言及。高水準の金利は「当面」維持される必要があるとした』と解説しています。

プラチナについては、『ただ、将来の需要を見据えると、低価格は長続きしないだろう』と述べ、『欧州ではロシアのウクライナ侵攻に伴ってエネルギー危機が深刻化しているが、脱二酸化炭素という動きもあり、クリーンエネルギーとして水素エネルギーが注目されている。プラチナは、水素生産水電解のプラチナ触媒とFCV(燃料電池車)のプラチナ触媒という二つの重要な役割があるため、今後の需要増加が期待される』と考察しています。

また、『プラチナは金同様に安全資産としても人気が出ているようだ。ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシルプラチナ(WPIC)によると、9月時点でアメリカン・イーグルプラチナ地金1 オンスコインの販売高は過去最高2番目となる 2.5トン』と伝えています。

こうしたことから、陳さんは、NYプラチナについて、『欧州の水素需要期待から9月半ばに900ドルを越えたが、ドル高を受けて再び大台割れとなった。ただ、水素需要が期待されていることから、800ドルは維持されるだろう』と予想しています。

参考にしてみてくださいね。
上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の9月28日付「プラチナの800ドル台は割安」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコリサーチレポーター 花田浩菜《FA》

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