日経平均は153.83円高でスタート、花王やTDKなどが上昇

2022年9月27日 09:37

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記事提供元:フィスコ

[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;26585.38;+153.83TOPIX;1872.71;+8.43


[寄り付き概況]

 27日の日経平均は153.83円高の26585.38円と4日ぶり反発して取引を開始した。前日26日の米国株式市場は続落。ダウ平均は329.60ドル安の29260.81ドル、ナスダックは65ポイント安の11802.92で取引を終了した。英国政府が先週発表した大規模な経済対策によりインフレが一段と悪化し世界景気後退に繋がるとの警戒感から売りが先行した。また、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペース加速の思惑に米長期金利が一段と上昇したことに加え、ドルの総合的な価値を示すドルインデックスが2002年来の高値を更新し、ドル高が企業収益を圧迫するとの懸念に繋がったことも売り圧力となり、終日軟調な推移となった。

 今日の東京株式市場は買いが先行した。日経平均が昨日までの3営業日続落で1200円を超す下げとなったことから、自律反発狙いの買いが入りやすかった。また、明日が9月末の権利付き最終日となることから配当狙いの買いも期待された。さらに、外為市場で1ドル=144円40銭台と昨日15時頃に比べ70銭ほど円安・ドル高に振れたことが東京市場で輸出株などの株価の支えとなった。一方、昨日の米株式市場で主要指数が下落したことが東京市場の株価の重しとなった。また、今週は配当再投資に絡んだ買い需要が見込まれる一方、日経平均採用銘柄の入れ替えに伴う売り需要も指摘されており、こうした需給要因による株価変動を警戒する向きもあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。

 セクター別では、化学、輸送用機器、非鉄金属、ゴム製品、海運業などが値上がり率上位、鉱業、陸運業、電気・ガス業、空運業、不動産業などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、花王<4452>、資生堂<4911>、TDK<6762>、ファナック<6954>、村田製<6981>、メルカリ <4385>、富士通<6702>、信越化<4063>、日本特殊陶業<5334>、任天堂<7974>、ホンダ<7267>、日本郵船<9101>、アドバンテスト<6857>などが上昇。他方、JR東<9020>、近鉄GHD<9041>、南海電鉄<9044>、名古屋鉄道<9048>、西武HD<9024>、JAL<9201>、JR東海<9022>、INPEX<1605>、KDDI<9433>、東エレク<8035>などが下落している。《FA》

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