25日の中国本土市場概況:上海総合1.0%高で3日ぶり反発、エネルギーと発電に買い

2022年8月25日 16:59

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記事提供元:フィスコ

*16:59JST 25日の中国本土市場概況:上海総合1.0%高で3日ぶり反発、エネルギーと発電に買い
25日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比31.05ポイント(0.97%)高の3246.25ポイントと3日ぶりに反発した。


中国の景気下支えスタンスが好感さる流れ。国務院(内閣に相当)は24日の常務会議で、専項債(公益事業向け資金調達を行う特別地方債)発行額の上積みなどを決定した。会議では、一連の経済安定策を実施し、金利低下を誘導する方針なども示している。ほか、中国人的資源社会保障部の副部長は24日に会見し、雇用拡大に向けて財政・金融政策を促進する必要性に言及した。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、エネルギー関連の上げが目立つ。エン鉱能源(600188/SH)が10.0%のストップ高、中国神華能源(601088/SH)が5.0%高、中海油田服務(601808/SH)が4.1%高、中国石油天然気(601857/SH)が3.0%高で引けた。市況改善が追い風。国家統計局が24日公表したモニタリングデータによれば、主要な生産資材50種のうち、今年8月中旬に同月上旬比で23種の市場価格が上昇し、中でも石炭関連の値上がりが大きかった。また、昨夜のWTI原油先物は1.2%続伸している。


発電株も高い。華能国際電力(600011/SH)が5.4%、華電国際電力(600027/SH)が4.0%、国投電力(600886/SH)が3.0%、上海電力(600021/SH)が1.4%ずつ上昇した。消費関連株、不動産株、金融株、医薬品株、運輸株、インフラ関連株なども買われている。


半面、ハイテク株はさえない。半導体デバイスの上海韋爾半導体(603501/SH)が2.4%、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が2.0%、携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)の聞泰科技(600745/SH)が1.3%ずつ下落した。


外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.92ポイント(0.62%)高の309.68ポイント、深センB株指数が4.03ポイント(0.33%)高の1220.85ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《FA》

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