米国株見通し:弱含みか、景気減速懸念で買い後退

2022年8月1日 14:05

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記事提供元:フィスコ

*14:05JST 米国株見通し:弱含みか、景気減速懸念で買い後退
(13時50分現在)

S&P500先物      4,113.40(-16.9)
ナスダック100先物  12,900.40(-47.6)


米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は軟調、NYダウ先物は130ドル安。長期金利はやや持ち直し、本日の米株式市場は売り先行となりそうだ。


7月29日の主要3指数は続伸。取引中盤以降は上げ幅を拡大し、ダウは315ドル高の32845ドルと3日連続のプラスで取引を終えた。この日発表されたPCEコアデフレーターは予想よりも強く、インフレの高止まりが鮮明になった。ただ、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)が利上げペース鈍化の可能性を示唆したため、長期金利は続落。好業績のアップルなどハイテクを中心に買いが膨らみ、終盤にかけて指数を押し上げた。


弱含みか。FRBが9月以降に引き締め政策を緩める方針は、株買い安心感につながっている。ただ、週末の中国PMIは製造業が低調な内容となり、不透明感が広がりやすい。また、今晩発表のISM製造業景気指数は景気の好不況の分かれ目である50付近に弱まりつつあり、改めてリセッションへの懸念が強まれば売りが膨らみそうだ。前週の大幅高で調整の売りも出やすい。一方、企業決算が注目されるなか、好業績銘柄への買いは続くだろう。《TY》

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